I 401kプランとは何か?
(3) 401kプランとは
401kプランとは、米国の内国歳入法の401条a項の要件において税制適格な確定拠出型年金(DC)で、さらに401条k項の要件を満たしたものを指します。条文上の正式名称は、即時/据え置き選択制度(Cash or Deferred Arrangement = CODA)となっています。
従業員が給料やボーナスを企業から支払われた時点で受け取るか、または将来、年金や一時金として受け取るかを選択するという制度です。 401kプランは毎月決まった掛金を拠出して積み立て、積立金の運用結果次第で将来受け取る年金額が変動します。従業員は給料やボーナスから一定の資金を拠出し、将来に備えて自分でその資金を運用することで401kプランを利用しています。
401kプランを代表とする確定拠出型年金(DC)には他にマネーパーチェス制度、利益分配制度、株式賞与制度(これらは内国歳入法の401条a項の定める要件を満たしている税制適格年金です)があります。
マネーパーチェス制度は、企業が従業員の給料の一定割合を拠出し、各従業員の口座に積み立てる制度です。利益分配制度は、企業が企業収益に応じて企業拠出額を決定し、各従業員の給料や勤続年数によって、従業員の口座に分配する制度です。株式賞与制度は、企業の拠出金で自社株を購入し、その自社株を従業員に割り当てる制度です。 このように、この3制度はいずれも掛金の拠出が企業中心に行われ、企業の拠出掛金が損金に算入されるかたちで企業は税制上の優遇を受けています(企業にとっては節税となります)。
これに対し、401kプランは企業ではなく従業員が主体となって掛金の拠出を行い、税制上の優遇は企業に対してだけでなく、従業員に対しても所得税の繰り延べという形で与えられています。つまり、401kプランは税制上の優遇のついた企業年金となります。
では実際に米国の401kプランとはどのような仕組みで運営され、どのような特徴があるのでしょうか? 一般的には従業員は各自に設けられている「従業員勘定」に所得税課税前に限度額範囲内で給与天引きによって拠出します。企業は通常従業員拠出額の範囲内で掛金を追加拠出(マッチング拠出)します。企業側の拠出は任意ですが、マッチング拠出は損金扱いとなりますので、企業側にとっては節税となります。
掛金の運用は企業が提供する投資信託などの運用商品の中から従業員が自己責任において選択します。そして、そこから出た運用益は掛金と同様に給付時まで課税が繰り延べられます。給付時まで課税が繰り延べられる点は401kプランだけに設けられている優遇措置であり、このプランが拡大している理由です。

