不動産投資信託の魅力


不動産投資信託の投資商品としての魅力はどんなところにあるのでしょうか? その魅力としては、次の点が考えられます。

  1. 比較的高い配当(分配金)利回りを見込むことができる
  2. 比較的安定した配当を見込むことができる
  3. インフレリスクに強い

1.不動産投資信託は、比較的高い配当(分配金)利回りを見込むことができる

不動産投資信託に投資することの最大の魅力はこの配当利回りにあると言われています。

現在は、まだファンドの数が少ないために、一概にその水準を示すことは難しいですが、例えば、現在上場している不動産投資信託の一つ「日本ビルファンド投資法人」が公表しているの平成13年12月期(平成13年3月16日~平成13年12月31日)の分配金予想額は16,200円です。これを平成14年2月1日現在の時価をベースとし、年率換算すると4%台前半の利回りとなります。但し、同法人の公表資料によると実質的な運用期間は平成13年5月23日からとなっており、この実質的な運用期間を基に同様の年換算利回りを計算すると6%台後半となります。これは、現在の預貯金の金利水準や株式の配当利回りなどと比較しても、高い水準にあると言えます。

ただし、不動産投資信託の分配金は、将来的にその支払いが約束されたものではなく、投資口の価格もまた日々変動しているものです。したがって、この配当利回りはあくまでも予想、もしくは過去の実績としての数値になることは注意が必要です。

 

2.不動産投資信託は、比較的安定した配当を見込むことができる

不動産投資信託の配当は、ファンドの所有する不動産から得られる賃料収入が主な原資となっています。不動産賃料は、あらかじめその額が一定期間にわたって定められていることが多く、一般の事業会社の収益などと比べると、不動産投資の収益は安定したものとなりやすいといわれています。その結果、不動産投資信託から得られる分配金も同様に安定的に推移することが期待されています。

但し、このような特徴は、あくまでも事業会社との比較の中での傾向であって、将来にわたって安定的な分配金支払いが約束されていることを意味しません。賃料の未払いや建物の滅失等が発生した場合には、分配金の支払いが減額されたり、支払われないこともあります。

 

3.不動産投資信託はインフレリスクに強い

定期預金等の確定利回り商品の場合、元本が保証されていたとしても、物価上昇(インフレーション)によって実質的な資産の価値が低下するリスクがあります。 しかし、不動産投資信託では、所有する不動産自体の価値や賃料も物価変動とともに上昇する傾向があるために、このリスクを低減できると言われています。

インフレによる資産の目減りは、特に中長期での資産運用にあたっては、認識しておくべき一つの大きなリスクであるため、インフレに強い不動産投資信託は、その点において優れた投資商品であると言われています。

但し、不動産投資信託の収益源となる賃料水準については、やはり不動産の需要と供給の影響を直接的には受けるため、必ずしも物価上昇に連動するというものではなく、また物件によって、その上昇の度合いなどにも格差が生じることも考えられます。