懐かしい再会
久しぶりに、かつて働いていた英系の証券会社の上司M氏に会いました。15年ぶりの再会です。当時、新卒でその会社に就職した私にとって、パートナーであったM氏は雲の上のそのまた上の人。年に数回日本を訪れても、支店長や役員たちとミーティングばかりで、私のような末端社員は挨拶をかわす程度。
英国の貴族の出のM氏は当時まだ40そこそこでしたが、お家柄のよさから若くしてパートナーになりました(信じられない話かもしれませんが、当時伝統と格式を重んじるその会社ではパートナーになるためにはお家柄というのがとても重要でした)。身長190センチ程の大柄な人で、身だしなみに一部の隙もなく、私にとっては絵に描いたようなgentlemanでした。
そのM氏は5年ほど前に証券会社は辞め、今は自分の仲間と運用会社を経営し、自らファンドの運用を行っているというのです。パートナーの職を辞したと聞いて、非常に驚いたのですが、M氏は50代になって始めた運用会社の仕事が楽しくて仕方ない様子。
スタッフ数は10名にも満たない小さな運用会社だというのですが、その規模やかつての会社とは正反対のカジュアルな空気というのもたいそう気に入っている様子でした。とはいえ、運用資産はすでに500億円程度で、すべて日本株で運用しているのだそうです。15年ぶりの再会に、人との巡り合いの不思議さと楽しさを実感した一時でした。
