不動産投資信託の事故によるリスクとは?


不動産投資信託には価格変動リスク流動性リスクなど、金融商品に共通するリスクだけでなく、事故によるリスクという、株式や債券投資とは異なるタイプのリスクが伴います。

例えば、2006年に起きたシンドラー社製エレベーターによる事故や2004年の回転扉事故なども、その一つとして捉えることができます。 オフィスビルやホテルといった不動産においては、エレベーター以外にも様々な設備が導入されており、各設備や製品の欠陥・不具合による事故、あるいは管理不行届きによる事故など様々な要因による事故が想定されます。看板落下による人身事故、水漏れによる対物事故なども事故によるリスクといってよいでしょう。

このような事故がおこった場合、不動産の所有者である不動投資法人や管理会社は事故による損害の賠償責任を負うこともありますし、建物の修繕費用や設備の入れ替えによるコストの増加、あるいは事故を嫌気したテナントの撤退による賃貸収入の減少などは、不動産投資信託の収益に直接影響を与えます。事故の規模が大きければ、収益悪化が不動産投資法人の運営に大きな影響を与える可能性もあります。それだけに、投資対象を決定する際の物件の調査・分析やその後のプロパティマネジメントの成否が極めて重要になります。