不動産投資信託の配当性向とは?


配当性向とは

配当性向とは、企業が当期純利益のうち、どれくらいを配当として株主に還元しているかを示す指標です。

配当性向が高い企業というのは、株主への利益還元を積極的に行っている会社ということを意味し、配当性向は株式投資においては投資尺度の一つとして活用されています。

 

配当性向の計算方法

配当性向(%)=(1株当たり配当金/1株当たり税引き後利益)×100

一般の企業では、利益のうちどのくらいを内部留保として確保し、どのくらいを分配に当てるかは、会社の判断で行われます。一方、不動産投資法人では、内部留保を行わず、利益の大部分は投資家に分配する仕組みとなっています。

そのため、ほとんどの不動産投資法人の配当性向は100%、あるいは99.9%のように100%に限りなく近い数字です。したがって、不動産投資法人においては、配当性向を投資尺度として利用することは、ほとんど意味がないと言えます。