不動産投資法人の新投資口はどんな場合に発行されますか?


新投資口の発行

不動産投資法人は、新投資口を追加発行することがあります。投資口が追加発行されるのはどんな場合でしょうか。

投資口は、投資法人が発行する証券のことで、投資法人への出資は、投資口の購入という形式をとります。つまり、不動産投資法人による新投資口の発行は、証券取引所に上場している一般の企業の増資と同じことを意味しています。新しい投資口を発行することで、新たな投資家を獲得して、それに伴い新たな資金が投資法人に入ってくるわけです。

不動産投資信託の基本

 

投資口発行の理由

投資法人がこのように資金調達を行う理由としては、オフィスビルや住宅などの資産の取得、修繕、投資法人の運営に必要な資金の確保、敷金・保証金の返済、借入金の返済、投資法人債の債務の返済などが挙げられます。

例えば、2017年10月に、星野リゾート・リート投資法人 (3287)、トーセイ・リート投資法人 (3451)、ヒューリックリート投資法人 (3295)が新投資口を発行を決定しましたが、各々の理由は次の通り発表されています。

星野リゾート・リート投資法人

新たな特定資産(不動産)の取得資金の一部に充当するため。

トーセイ・リート投資法人

新たな特定資産の取得により継続的に資産規模を拡大させるため。

ヒューリックリート投資法人

新たな特定資産の取得による資産規模の拡大、ポートフォリオにおける物件の分散及びキャ ッシュフローの安定性向上のため。