直販ファンドとは
通常の投資信託は、証券会社、銀行、保険会社、ゆうちょ銀行、信用金庫などの金融機関によって販売されていますが、このような販売会社を経由せずに、ファンドの運用を行なっている運用会社が直接投資家にファンドを販売することを直販と呼び、運用会社から直接購入できるファンドを直販ファンドと呼びます。また、運用会社のこのような行為を委託会社（運用会社）の直接募集ともいいます。
直販ファンドの特徴
直販ファンドの特徴としては、誰が運用しているのか明確である、販売会社が存在しないために販売手数料がかからない、信託報酬が相対的に低く抑えられている、運用会社と投資家との距離が短く、情報提供や相互のコミュニケーションが密に行なわれていることが挙げられます。
直販ファンド
2012年6月末現在、次の11本のファンドが直販されています。また、信託期間についても、これら11本のファンドについては無期限に設定されており、長期投資に適したファンドを目指していることが伺えます。
| ファンド名 | 運用会社 | ファンドマネージャー（運用責任者） | 設定日 | 投資対象 | 信託期間 | 購入時手数料 | 実質信託報酬 | 信託財産留保額 |
| ありがとうファンド | ありがとう投信 | 岡大氏・川元由喜子氏（2012/6/20現在） | 2004/9/1 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.6%前後 | なし |
| 複数のファンドへの分散投資を通じ、投資家の方々の長期的な資産形成のお手伝いをさせていただくことを目的とするファンド。 | ||||||||
| 結い2101 | 鎌倉投信 | 新井和宏氏（2012/6/20現在） | 2010/3/29 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.05% | なし |
| 投資家の長期的な資産形成と社会の持続的発展に貢献するために、信託財産の長期的な成長を図ることを目的として、国内を中心に、社会との調和の上に発展するこれからの日本に必要とされる企業、顧客・消費者、社員とその家族、取引先、地域、自然・環境、株主等を大切にし、持続的で豊かな社会を醸成できる企業、人財を活かせる企業、循環型社会を創る企業、日本の匠な技術・優れた企業文化を持ち、また感動的なサービスを提供する企業の株式に投資することにより運用を行うとを基本とするファンド。 | ||||||||
| 浪速おふくろファンド | クローバ・アセット・マネジメント | 久保田徹郎氏（2012/6/20現在） | 2008/4/8 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.65％前後 | なし |
| 一般家庭の時間をかけた財産作りをお手伝いさせていただくために、信託財産の長期的な図ることを目的とするファンド。 | ||||||||
| らくちんファンド | クローバ・アセット・マネジメント | 久保田徹郎氏（2012/6/20現在） | 2008/4/24 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.6％前後 | 0.10% |
| 投資家の方々の長期的な資産形成のお手伝いをさせていただくことを目的とし、複数のファンドに分散投資を行い、信託財産の成長を図るファンド。 | ||||||||
| かいたくファンド | クローバ・アセット・マネジメント | 上原章裕氏（2012/6/20現在） | 2008/4/22 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.6％前後 | 0.20% |
| 複数のファンドへの分散投資を通じて、信託財産の成長を計ることで投資家の長期的な資産形成のお手伝いをさせていただくことを目的とするファンド。 | ||||||||
| コモンズ30ファンド | コモンズ投信 | 吉野永之助氏（2012/6/20現在） | 2009/1/19 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.21% | なし |
| お客さま（受益者）の長期的な資産形成に貢献するため、投資信託財産の長期的な成長を図ることを目的とするファンド。 | ||||||||
| さわかみファンド | さわかみ投信 | 澤上篤人氏（2012/6/20現在） | 1999/8/24 | 国内の株式 | 無期限 | なし | 1.05% | 1.50% |
| 投資者の方々の資産形成をお手伝いするために、円ベースでの信託財産の長期的な成長を図ることを目的とするファンド。 | ||||||||
| セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | セゾン投信 | 瀬下哲雄氏(2012/6/5現在） | 2007/3/15 | 国内外の株式・債券 | 無期限 | なし | 0.74%前後 | 0.10% |
| 投資信託証券を中心に投資を行い、信託財産の長期的な成長を図ることを目的として運用するファンド。バンガードのファンドを通じて、世界３０ヶ国以上の株式と１０ヶ国以上の債券に分散投資する。 | ||||||||
| セゾン資産形成の達人ファンド | セゾン投信 | 瀬下哲雄氏(2012/6/5現在） | 2007/3/15 | 国内外の株式・債券 | 無期限 | なし | 1.3％前後 | 0.10% |
| 投資信託証券を中心に投資を行い、信託財産の長期的な成長を図ることを目的として運用を行なうファンド。それぞれの地域に強みを持つ運用会社のファンドへ投資する。 | ||||||||
| ひふみ投信 | レオス・キャピタルワークス | 藤野英人氏（2012/6/5現在） | 2008/10/1 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.03% | なし |
| 顧客の長期的な資産形成に貢献するために、円貨での信託財産の長期的な成長を図ることを目的として、国内・外の上場株式に投資することにより、積極運用を行なうファンド。 | ||||||||
| ユニオンファンド | ユニオン投信 | 坂爪久男氏（2012/6/8現在） | 2008/10/20 | 国内外の株式 | 無期限 | なし | 1.9％前後 | なし |
| 個人家計の「資産形成」を支援する目的で、株式に特化する、グローバルな視点で投資する、実績のある運用会社の「アクティブ」ファンドに投資する、「バイ＆ホールド」を基本としますが、割高時には現金比率を高め、割安時での買い増しにも備えるという投資方針により「期待収益率の高い」と思われる資産に積極投資するファンド。 | ||||||||
