エマージング・マーケット・ファンドとは?


エマージングマーケット

エマージング・マーケット・ファンドとは

主に新興諸国の株式や債券を投資対象とする投資信託エマージング・マーケット・ファンドと呼びます。新興諸国の市場のことを「エマージング・マーケット (emerging market)」と呼ぶため、新興諸国を投資対象とする投資信託をこのように呼ぶわけです。

なお、新興諸国の債券に投資するファンドをエマージング・ボンド・ファンド、新興諸国の株式に投資するファンドをエマージング・エクイティ・ファンドと呼びます。

エマージング・マーケット・ファンドの中には、特定の新興国一カ国だけを投資対象とするファンドもあれば、中南米全体やアジアの新興諸国というようにある地域を投資対象とする投資信託もあります。また、世界中の新興諸国の証券に分散投資するタイプの投資信託もあります。

新興諸国では、先進国よりも高い経済成長が期待できますが、先進国と比較すると政治的動向が不安定であり、金融市場の流動性も低いのが現状です。このため、エマージング・マーケット・ファンドはより高いリターンが期待できますが、投資リスクは先進国を対象とした投資信託よりも高く、よりハイリスク・ハイリターンのファンドだといえます。

 

エマージング・マーケット・ファンドのリスク

エマージング・マーケット・ファンドの代表的なリスクとしてはカントリー・リスク流動性リスクが挙げられます。

  • カントリー・リスク・・・カントリーリスクとは、海外に投資する場合や海外と貿易を行う場合に、その相手国の政治状況や社会環境の変化により債務の返済、投融資の回収ができなくなるリスクのことです。
  • 流動性リスク・・・新興諸国の金融市場は未成熟で流動性が低いため、株式や債券を思うような価格や時期に売却できないリスクがあり、このようなリスクを流動性リスクといいます。

 

エマージング・マーケット・ファンドの例

東京証券取引所に上場している次のETFは、新興諸国に分散投資するタイプのエマージング・マーケット・ファンドです。