北米型ファンドとは?


北米型ファンドとは

「北米型ファンド」は、米国やカナダの株式に的を絞って投資するタイプの投資信託の総称です。また、投資信託協会が2008年12月まで採用していた投資信託の商品分類の一つで、協会では「約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として北米の株式に投資するもの」と定義していました。現在では、米国やカナダの株式に投資する投資信託を一般に北米型ファンドと呼びます。ただし、実際にはカナダの株式を主な投資対象としているファンドは少なく、米国の株式を投資対象としているファンドがほとんどです。

 

投資対象

北米型のファンドは米国の株式を主な投資対象としていますが、世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所の株式を主な投資対象としているファンドもあれば、ハイテク企業などのベンチャー企業が多いナスダック市場を主な投資対象としているファンドもあります。また、米国の株式市場に広く分散投資するファンドもあれば、インターネット関連株、ハイテク株、バイオ株、ヘルスケア関連株など特定のテーマやセクターに特化して分散投資するものもあります。

 

北米型ファンドのリスク

他の外国に投資するファンドと同様に、北米型の投資信託には為替リスクが伴います。為替ヘッジについては、ヘッジを行うファンドもあれば、ヘッジを行わないファンドもあります。また、同じ投資方針のファンドで、為替ヘッジを行うものと行わないものの2本が用意され、投資家の判断により適宜スイッチングができるものもありますので、自分の為替リスクの許容度に応じてファンドを選択することも可能です。

北米型のファンドは、同じ外国の株式に投資するファンドの中でも、世界中の先進国の株式に分散投資するタイプのファンドと比べると、リスクが高い傾向にあると考えられています。これは、米国一国に集中投資することにより、米国の経済動向の変動からより大きな影響を受けるためです。中でも、特定のテーマに沿って投資するタイプ(例えば、インターネットファンドやハイテクファンドなど)は、更に狭い範囲の株式に投資する分だけリスクが高くなる傾向にあります。