化学・繊維・紙株型のファンドには、総合化学、石油化学、樹脂加工などの特殊化学といった化学関連企業、紡績、アパレルなどの繊維関連企業、製を中心とした紙・パルプ関連企業の株が含まれています。
市況によって製品価格や需要量が大きな変動を受ける市況産業であるこの業界は、受注生産でないものが多く、景気に対する思惑などで価格が変動することがあるので、市況・需要動向が業績を大きく左右します。これに加え、製品の輸出入量、原材料価格、為替レートなども大きく関わってきます。
注目される主な需要動向としては、化学業界はポリプロピレンをはじめとする化学製品を必要とする自動車や家電、繊維業界の需要分野は、大きく産業資材向け、インテリア関係向け、衣料向け、家庭用向けの4つに分類され、 大きな需要分野である産業資材向けとしては、自動車の内装・タイヤ部材、フェルト、不織布などが挙げられます。紙・パルプ業界は基本的に内需型産業であるため、国内生産量が需要を示す鍵となります。
また、特に化学・繊維業界は製品輸出量の伸びが株価を動かす要因となるため、市況動向と為替には十分注意したいところ。例えば円高で、輸入原材料のコストが下げられても、市況悪化や製品輸出の伸び悩みが重なれば株価は下落や停滞を見せます。この他に、原材料価格としては化学業界では石油化学製品の基礎原料となるナフサ(粗製ガソリン)の価格が重要なポイントに。化学業界はもちろん、繊維業界にも大きく影響します。繊維業界はナフサ以外に原綿や羊毛などの価格もチェックが必要です。紙・パルプ業界は国際パルプ市況にも注意。
今後の将来性については、新規事業・海外事業展開、合理化推進や構造改革などが期待される業界でもあります。この業界のファンドを検討している場合はこういった各業界の経営策にも注目してみましょう。