@鉄鋼業指数 A粗鋼生産高 B造船実績 C業種別株価指数 D投資信託評価
@鉄鋼業指数
・・・産業別鉱工業生産指数のうち鉄鋼業についての生産指数鉱工業生産指数は経済産業省が月次データとして発表しており、景気を敏感に反映する指標として用いられます。産業別に見た鉄鋼業指数は、例えば内需が低迷していても生産・出荷が増加していれば海外の需要があったのか、輸出にシフトを高めていると取ることができます。その場合には、為替はどうかということをチェックする必要があります。このように、鉄鋼業指数は現在の生産動向を知る上で必要な数字ですが、特に過去からの推移を見てどのように業況 が変化してきているかを見ることが大切です。
粗鋼生産は一国の鉄鋼生産高を見る上での指標となります。鉄鋼需要を見る上で必要不可欠な数字で、建設や自動車などが生産高を決める大きなポイン ト。不況時には建設、自動車関連の需要が低くなるため、過去からひきずっ ている鉄鋼需要頭打ちの問題とクロスして粗鋼生産に影響がでます。産業新聞社のHPでは、粗鋼生産などのデータのほかに、粗鋼生産に反映する新設住宅着工数、建築着工面積、公共工事評価額、新車登録数などの関連データ を掲載しています。粗鋼生産は鉄鋼生産動向を見る上で重要な指標ですが、 過剰設備が長年問題化していることから、この生産実績と生産能力、つまり 設備とを比較して需給ギャップをはかる指標としても見ることがポイント。 製鋼炉の稼働率が低ければ、構造改革が必要なことがわかります。こういっ た数字を見ながら業界全体の事業再編動向を押さえておくと、鉄鋼株を投資 対象としたファンドの将来性を判断することができます。
B造船実績
・・・造船の主要工場の主要項目の生産実績国土交通省は造船造機統計として鋼船建造実績、鋼船修繕実績を出しています。 起工隻数と重量、竣工隻数と重量、竣工船価、生産指数などを月次データで 把握することができます。この中で特に重要視すべき数字は生産指数。これ は比較時の竣工船価を基準時(平成7年)の平均竣工船価で除して求め た指数で、前年同月比をチャートにすると業績を左右する船価の動向をとら えることができます。船価は造船業界のプライスリーダーとも言われる韓国 の提示船価に影響されることも少なくありません。新造船の需要が限られて いるため、提示価格が低ければ、船価の低水準化につながり、売上に占める造船比率の高い企業は特に大きく左右されます。造船株を投資対象としたフ ァンドでは、こうした実績動向に加え、船価だけに左右されない業界全体の事業多角化にも注意を払う必要があると言えます。
業種別株価指数とはTOPIX(東証株価指数)を補完する指数の一つで、東京証券取引所の市場第一部上場銘柄を、総務庁統計局の定める「日本標準産業分 類」により、建設、化学、電気機器等の33業種に分類し、それぞれの業種の 株価指数を算出したものです。
鉄鋼・造船関連銘柄を投資対象とするファンドでは、それぞれの業種別株価指数をチェックすることが大切です。東京証券取引所のホームページでは、 ヒストリカルグラフを描くことができます。ただ、製造業では造船独自の指 数がなく、輸送用機器、機械の指数でしか見ることができません。
一口に鉄鋼・造船株型のファンド、あるいはそれらの業界の銘柄を中心に 運用するファンドといっても、各商品の中身は異なります。このことからどのような投信会社でどういった商品があるのか比較することも重要です。ま た、投信評価会社で各ファンドにどのような評価をしているのかを見ること も、選考材料のひとつにすることができます。