FAQ1.リスクとリターンはどのような関係にあるのですか?

 

銀行預金は、6ヶ月定期でも3年定期でも、満期が来ると決められた利子と元本が100%確実に返ってきます。最近は、銀行もつぶれる時代となったので預金保険でカバーされている1000万円までに限っての話ということにしましょう。しかし、投資の世界では有価証券という値動きのあるものを投資対象としているため100%確実というものはありません。過去のデータに基づいて有価証券の将来の価格を予想することはできますが、必ずしもその通りになるとは限りません。期待以上に値上がりして思いもよらぬ利益を得ることもあるかもしれませんし、期待に反した値下がりで損失を被るかもしれないわけです。このように投資収益や利回りが不確実であるものをリスクがあると言うわけです。

 

リスクとリターンの図一般に、リスクが大きいものは期待できる収益も高い(ハイ・リスク、ハイ・リターン)、また、リスクが小さいものは期待できる収益も低い(ロー・リスク、ロー・リターン)の関係にあります。株式がハイ・リスク、ハイ・リターンの代表、債券がロー・リスク、ロー・リターンの代表と言えるでしょう。

 

株式は長期的に見ると値上がり期待(専門用語で期待収益率と言います)が高いと言えますが、その値動きは荒っぽく大きく乱高下しますから短期的には必ずしも期待どおりの収益が得られるとは限りません。つまり、リスクが高いわけです。かえって損失が出てしまうことも多々あります。

 

一方、債券は償還時には決まった価格で元本が返済されることがわかっていますから、償還までの期間については、債券価格は金利水準に応じて変化するものの、株式に比べると安定しています。収益が期待から大きく振れることはまれですのでリスクは低いと言えます。そのぶん、値上がり期待も低く、ある程度の収益以上は望めません。

 

よく「リスクとは元本割れすること」と理解している人がいますが、どちらかというと、「価格の振れの大きさ」とか「値動きの荒っぽさ」というほうがより正しい概念です。「元本割れ」は、価格が大きく下方に振れた結果として起こったことであり、リスクそのものを意味しているわけではありません。価格が大きく振れれば元本割れとなる可能性も高くなり、これをリスクが高いと言うわけです。

 

株式のように値動きが荒っぽいものに投資している投資信託は基準価額の振れも大きくなります。つまりリスクが大きい金融商品です。一方、債券のように値動きが比較的小さいものに投資する投資信託は基準価額の振れも小さくなります。ただし、投資信託の場合は投資対象をただ保有しているのではなく、運用者が様々な工夫を凝らして運用しているわけですから、投資対象の値動きの影響を抑える投資戦略を用いているかもしれません。反対に、最近登場した派生商品を積極的に活用するファンドでは、高い収益を狙うため投資対象の値動きを積極的に活用する戦略を用いているものもありますので、内容をよく調べることが重要です。

 

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