FAQ146 純資産総額はどんな要因によって増えるのですか?
ファンドの純資産総額を押し上げる要因は二つあります。
1つはファンドの運用パフォーマンスが伸びたことによるものです。例えば、株式ファンドなどにおいて、組み入れている株式の価格が上昇したことを反映して、ファンドの純資産総額が増加するケースです。
もう1つの要因は、ファンドに新たな資金が入ってきたことによるものです。追加型の投資信託においては、新たに購入された金額の方が解約された金額を上回れば、たとえパフォーマンスが全く変わらなかったとしてもファンドの純資産総額は増加します。
ファンドの純資産総額が増えるのは、上記のどちらかの要因による場合もありますし、両方の理由による場合もあります。
購入を考えているファンドの純資産総額が増えている場合、それがファンドのパフォーマンスが好調なためか、新たな資金が入ってきているためなのか、あるいは両方の理由によるかを確認してみましょう。純資産総額は増えているものの、実はファンドのパフォーマンスは悪化(下落)しているということもありますし、一方で、パフォーマンスの好調を反映して純資産総額が増えているものの、実は解約が増えていているということもあります。
ちなみに、株式投資信託全体で見ると、例えば、2002年末の株式投資信託の純資産総額の合計は約16.3兆円と、1年前と比較して約1.4兆円増加しました。これを詳しく見ると、新規のお金の流入(設定)は約8.6兆円、解約が約4.4兆円、償還が約0.2兆円でした。したがって、設定から解約と償還を差し引いた投資資金の出入りによる増減はプラス約3.8兆円でした。一方で、運用による増減はマイナス2.4兆円。その結果、株式投信全体の純資産総額は3.8兆円−2.4兆円=約1.4兆円の増加となったわけです。つまり、2002年は、運用パフォーマンスは悪化したものの、新たな投資資金の流入が解約等より多く、それがパフォーマンス悪化による純資産総額の減少を上回ったために、全体として純資産総額が増えた年だったということです。
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