FAQ173 業種別選択型ファンドとは?

 

日本の株式を主な投資対象とするファンドを「国内株式型」のファンドと呼びまが、社団法人投資信託協会では、「国内株式型」の中で、国内の業種別或いはテーマ別に投資を行なうファンドによりグループが構成され、そのグループ内で投資家が選択し、乗り換えが可能なものを「業種別選択型」ファンドと定義しています。例えば、通信ファンド、環境ファンド、電器ファンドでグループが構成されている業種別選択型ファンドであれば、この3つのファンドの中であれば、相場動向により自由に乗り換えることが可能なものということです。

 

代表的な業種別選択型ファンドとしては、野村アセットマネジメント株式会社の運用する「レインボーファンド」があります。レインボーファンドでは、産業テーマごとに作られている12本のファンド群でグループ(レインボーファンド)が構成されています。12本のファンドは株主還元成長株ファンド、公共株ファンド、市況産業ファンド、レインボーファンド、資源エネルギーファンド、情報エレクトロニクスファンド、地球環境ファンド、ニューサービスファンド、ハイテクノロジーファンド、ファイナンシャル・情報株ファンド、ヘルスケアファンド、メカトロニクスファンドです。株主還元成長株ファンドは株主還元が期待できる企業や株主資本の成長率が高い企業の株式に投資するファンド、公共株ファンドは公益および社会資本整備に関連する企業の株式に投資するファンドというように、各構成ファンドの投資対象は異なります。この12本のファンドのいずれかに投資した投資家は、他のレインボーファンドを構成するファンドの成長の方が期待できると考えるようになった場合には、保有しているファンドを売却して、他の構成ファンドに乗り換えることが可能です。この場合に販売手数料を支払う必要がありません。

 

このように業種別選択型ファンドの最大のメリットは、グループファンド間でのスイッチングに手数料がかからない、あるいは販売手数料よりも低く設定されているという点にあります。各業種の見通しや自分の投資判断に基づき乗り換えを行っても、乗り換え手数料を気にすることなく、機動的な投資が可能となります。

 

業種別選択型ファンドの特徴としては、構成ファンドそれぞれにおいて集中投資が行われることがあげられます。株式市場では、特定の業種やテーマへの関心が高まり、その業種等が全体として大きく値上がりすることがあります。その場合には、その注目されている業種に的を絞って投資する業種別選択型ファンドは大きな成長を見込めますが、反対に、特定の業種やテーマの株式への売りが集中した場合には、ファンドも大きなダメージを受けることになります。例えば、ITバブルの時期には、インターネット関連銘柄に投資する業種別選択型ファンドが大きく値上がりしましたが、ITバブルがはじけると、このようなファンドは大きく値を下げました。したがって、業種別選択型ファンドは、日本の株式市場全体に分散投資するタイプのファンドよりも、値動きが大きくなる傾向にあり、よりリスクの大きい投資対象であるといえます。

 

 

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