追加型株式投資信託の個別元本方式について

収益分配金に対する課税

田中さんは平成12年5月20日にJASDAQインデックスファンド(追加型株式投信)を基準価額9,000円で1口購入し、佐藤さんは7月10日に同ファンドを基準価額10,500円で1口購入しました。その後、9月30日にファンドの決算を迎え、落ち前の基準価額は11,500円となり、1口当たり1,500円の分配金を受取りました。この場合において、田中さん、佐藤さん、それぞれの「手取り分配金」(税引後)はいくらになりますか。

田中さんの手取り分配金は1,200円、佐藤さんは1,300円となります。

 

「まずは、受益者の個別元本を把握」
  田中さんは5月20日に取得した価額の9,000円、佐藤さんは7月10日に取得した価額の10,500円が「個別元本」になります。
「落ち前の基準価額に注目」
  落ち前の基準価額が11,500円だから、田中さんは2,500円(11,500円−9,000円)、佐藤さんは1,000円(11,500円−10,500円)の元本超過部分があることになります。
「分配金のうち「普通分配金」と「特別分配金」を計算」
 
「普通分配金」について、20%の一律源泉分離課税(所得税15%、住民税5%)となります。
分配金1,500円を支払った後の「落ち後基準価額」は10,000円ですから、
 
●田中さんの場合
 
10,000円(落ち後基準価額)>9,000円(田中さんの個別元本)
 
したがって、分配金1,500円のすべてが「普通分配金」(課税)となり、課税額は1,500円×20%=300円です。
 
●佐藤さんの場合
 
10,000円(落ち後基準価額)<10,500円(佐藤さんの個別元本)
  したがって、分配金1,500円のうち、500円(10,500円−10,000円)は「特別分配金」となり非課税、残りの1,000円が「普通分配金」(課税)となり、課税額は1,000円×20%=200円です。
  したがって、田中さんの手取り分配金は1,200円、佐藤さんは1,300円となります。(下記図参照)

落ち後の個別元本

上記のQ1-@において1,500円の分配金が支払われた後に、田中さん、佐藤さん、それぞれの落ち後の個別元本はいくらになりますか。

田中さんは「特別分配金」が0円ですので、個別元本(9,000円)の修正は行われませんが、佐藤さんは「特別分配金」として500円支払われていますので、10,500円−500円=10,000円が落ち後の個別元本となります。

 

期中の収益分配において「特別分配金」の支払いを受けた受益者については、分配金支払前の個別元本から特別分配金を控除した額が、その後の個別元本になります。(下記図参照。)


 

受益者 個別元本

落ち後

基準価額

 

一口当たり分配金 普通分配金 特別分配金
源泉税額 手取り分配金 決算後個別元本
田中さん 9,000円 10,000円 1,500円 1,500円 0円 300円 1,200円 9,000円
佐藤さん 10,500円 10,000円 1,500円 1,000円 500円 200円 1,300円 10,000円

 

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