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変額年金保険の説明書にPPTという言葉が出てきますが、これは何のことですか?

 

 私募の投資信託を一般にPPT(Private Placement Investment Trusts)と呼びます。

投資信託は、募集の方法により「公募ファンド」と「私募ファンド」に分類することができます。広く一般に投資家を募集するファンドを公募ファンドと呼びます。つまり、証券会社、銀行、保険会社などの店頭やホームページで不特定多数の投資家に対して販売されているファンドが公募ファンドです。また、テレビや新聞・雑誌において宣伝が行われているファンドは公募ファンドです。公募ファンドは主に個人投資家を対象としているファンドであるため、デリバティブの組み入れや為替の予約取引等について法律により一定の制限がかけられています。

一方、私的な募集によって投資家から資金を集めるファンド、あるいは適格機関専門家と呼ばれる専門的知識を持つ投資家を対象としたファンドを私募投資信託(PPT)と呼びます。ここでいう私的な募集とは、2名以上50名未満の人を相手方として勧誘することを意味しています。ほとんどの私募ファンドは専門的知識を持つ投資家を対象としているため、公募ファンドと異なり運用における制限がほとんどありません。このためデリバティブ取引などが積極的に活用されているものが多いようです。私募ファンドは、ホームページやマスコミを利用した宣伝活動も行われません。

最近では、変額個人年金保険向けの私募の投資信託も増えています。変額個人年金保険は運用実績に基づいて受取年金額や解約返戻金が増減する保険商品です。年金支払開始前に死亡した場合は、死亡給付金を受け取れます。年金額は運用実績により、基本年金額を上回る場合もあれば、下回る場合もあります。払い込まれた保険料は、保険会社の特別勘定で運用され、その運用成果に応じて年金が支払われることになります。

この特別勘定とは、運用結果を直接的に契約者に還元することを目的として、他の財産と区分して管理・経理される勘定です。変額年金保険では、この特別勘定に投資信託が使われています。変額年金保険の運用のための専用ファンドが用意されているものと、一般に販売されている投資信託を利用するものがあります。このうち、変額年金保険の運用のために専用ファンドとして設定されるのが私募の投資信託です。

変額年金保険は、1999年に初めて日本に導入された商品ですが、その後市場は拡大を続け、2006年10月末現在では60を超える商品が取り扱いされています。

なお、公募投資信託と同様に、PPTについても格付機関が評価を行なっています。その一つが、スタンダード・アンド・プアーズ社のPPTファンド運用格付です。同社のPPTファンド運用格付は、私募投資信託の中でも、変額年金保険向けの私募投信を対象にしたものです。同社のファンド運用格付は長期的運用成績に影響するパフォーマンスの推移、ボラティリティ、ポートフォリオ構成などの定量的要因および運用手法、運用会社の現状、運用プロセスなどの定性的要因の評価に基づいています。同社のPPTファンド運用格付における最高位の格付は「AAAppt」であり、同格付は、「投資目的が類似した他のファンドに比べ、一貫した運用プロセスの基で、長期的に平均以上のリターンを提供する能力が極めて高い私募投資信託」を意味しています。

 
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