インタビュー
●岩熊淳一氏(1997年11月月18日)
山一證券投資信託委託株式会社株式運用第一部第一課課長
「山一投信の運用体制を語る」
山一投資信託と言えば、山一証券系の中核をなす運用会社として有名ではありますが、もう少し詳しく山一投資信託のバックグラウンドについて教えていただけますか?
山一投資信託は、昭和34年に日本で最初の投資信託会社として設立されました。その後、時代のニーズを先取りして多種多様な投資信託を提供することで拡大を続け、現在では運用ファンドは327本(9月末現在)、純資産総額約4兆円の日本で最大級の投資信託会社になっています。
ファンドマネージャーはどのくらいいますか?
73名おります。役職員数では318人おりますが、内93名が日本証券アナリスト協会の検定委員です。これは弊社がリサーチ、即ち情報収集並びに分析に重点を置いていることの現れでもあります。アナリストは国内はもとより、ニューヨーク、香港、シンガポール、ニューヨークに配置されております。
海外にもアナリストを配置しているというお話ですが、これだけ大きな組織の中で収集される情報というのはどういう形で実際の投資に活かされるのすか?
情報収集のプロセスを簡略化して説明すると、まず、国内のアナリスト、ファンドマネージャーの収集した情報、海外現地法人の収集した情報、そして山一証券経済研究所が収集分析した情報が投資戦略会議に集められ、ここで投資環境、アセット・アロケーション、銘柄の検討が行われます。その内容をもとに、運用役員会において全体としての基本戦略が決定され、次に運用会議において各ファンドごとのアセット・アロケーションを決定します。次に我々ファンドマネージャーがファンド毎のポートフォリオを構築します。そして、ファンドマネージャーの作成したポートフォリオを運用審査会議という審査機関が再度審査するという仕組みです。
そうして出来上がったファンドを実際に運用ということになると、後はファンドマネージャーの裁量に任されるということになるのですか?
運用は、運用会議での協議をベースにして、各運用部長のチェックのもとに各々のファンドマネージャーが行いますが、それをさらにチェックする体制というのも確立されています。例えば、リスク管理部というのがあって、そこではデリバティブの利用に関するリスク管理が行われます。また、業務監査室では運用が計画どおりに実施されているかをモニタリングしています。審査室では、実際の運用実績について分析・評価が行われます。つまり、ファンドマネージャーの運用を他の部署がきちんとモニタリングを行うことで投資家の利益が最大限に確保されるような体制が敷かれているのです。加えて、最も重要なファンドのパフォーマンスについても厳しい評価を行うシステムが確立されています。
具体的にはどのように評価を行うのですか?
基準価額の騰落率比較はもちろんですが、それだけでは正しい評価とは言えません。ファンド毎の商品性格や評価対象機関における基準価額のブレ度合い等を考慮します。具体的には、リスク調整後のリターンや様々なベンチマークに対するリターンも評価の対象として各項目毎に5段階のランキングづけを行っています。
岩熊淳一氏(山一證券投資信託委託株式会社)
ファンドマネージャである岩熊さんのバックグラウンドについてお聞かせ下さい。いつからファンドマネージャーを?
1992年2月からですので、5年半程度ですね。
ずっと日本株の運用を?
日本株です。
それ以前は?
山一證券で営業を担当していました。
フォーラム以外のファンドの運用経験は?
現在、このフォーラム以外に第一オープン(アクティブ型)、バランスオープン(株式・債券型のアクティブファンド)、JASDAQオープン(店頭株型のファンド)、シャトルオープンを運用しています。
趣味は?
あまり趣味らしい趣味はないのですが、ドライブくらいでしょうか。
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