目論見書

専門用語解説: 金利先物取引

Point : 「金利先物取引」という言葉は、目論見書の中では第二部発行者情報の中の投資制限の中に出てきます(ファンドにより異なります)。例えば、「金利先物取引の指図は次の範囲で行うものとします」等と書かれ、その後に範囲についての説明が続きます。

 

金利先物取引は、短期金利の先物取引です。取引は取引所で行なわれます。

 

たとえば東京金融取引所に上場されているユーロ円3ヵ月金利先物は、清算日をスタートとする円3ヵ月物金利の先物です。金利の先物とは、通常の先物同様、事前に決めた期日に、事前に決めた条件で、資金を貸し借りする契約です。通常の先物は契約価格が呼び値に使われますが、金利先物の場合、その貸し借りの金利が呼び値に使われます。東京金融取引所のユーロ円3ヵ月物金利先物の場合、3、6、9、12月の清算日の契約が取引されており、たとえば2002年3月物の先物を買えば、2002年3月に借入・貸付、2002年6月返済の金利が低下した場合に利益になる取引、先物を売れば、逆にその金利が上昇した場合に利益になる取引です。決済は、実際に貸し付け・借り入れを行なうわけではなく、差金決済で行われます。

 

東京金融取引所上場のユーロ円3ヶ月金利先物2002年6月限を、99.925で100枚買い建てした。4ヶ月後同先物を99.950で売却した。

売却時:

先物ですから、売却代金は受け取りません。ただし証拠金を差し入れる必要があります。取引金額ですが、次のような考え方をします。ユーロ円3ヶ月金利先物の取引単位は、1枚=想定元本1億円ですから、この取引は想定元本100億円の取引になります。

     
売却時:

東京金融取引所上場のユーロ円3ヶ月金利先物は差金決済です。したがって売却時に損益を決済して取引は終了することになりますが、この損益については次のような計算式で求められます。
1,250×(99.950−99.925)÷0.005×100 = 625,000円

     
   

この式については次のように考えます。まず、約定金利は100−約定価格で計算されます。つまり、100−99.925 = 0.075%が先物購入時の約定金利です。一方、約定金利0.075%は年利表示で、取引対象の金利は3ヶ月物ですから0.075%で借り入れや貸し付けをした場合に、貸し借りした金額に対して支払われる金利は1/4年分、つまり0.075%÷4 = 0.01875%です。売却時についても同じ計算をしますと、(100−99.95)÷4 = 0.0125%になります。100億円について (0.01875%−0.0125%)×100,000,000×100 = 625,000円だけ利息を多く稼げたことになります。上記の式は、結局、この「金利先物取引をすることで、どれだけ支払・受取利息が増減したか」を計算していることになります。

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