イーストスプリング、インドの公益インフラ債券に投資する国内初のファンドを設定


イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は 1月23日に、「イーストスプリング・インド公益インフラ債券ファンド(毎月決算型)」の募集届出を行なった。同ファンドの設定日は、2015年2月10日の予定。

「イーストスプリング・インド公益インフラ債券ファンド(毎月決算型)」は、主としてインドの公益およびインフラ関連の債券(以下、公益インフラ債券)に投資し、安定した収益の確保と信託財産の中長期的な成長を目指して運用を行なう。同ファンドは、インドの公益インフラ債券への投資機会を提供する初の公募追加型投資信託となる。

イーストスプリング・インベストメンツでは、インド経済について次のように述べている。

近年、海外投資家からのアジア証券市場への投資意欲が高まっています。その中でも特にインドは、好調な株式市場の動向に加え、相対的に高い金利水準も注目を集めており、足元では海外投資家からのインド国内債券市場への資金流入額は株式へのそれを上回っています。2 昨年就任したモディ首相は強力に構造改革を進めています。また、インド準備銀行(中央銀行)のラジャン総裁は機動的な金融政策によりインフレをコントロールしてきました。これら2 人のリーダーにより、インドのマクロ環境は改善し、中長期的な金利低下が期待されます。

イーストスプリング・インベストメンツは、アジア投資に長い歴史と豊富な経験を有する資産運用会社。現在、インド投資に特化したファンドを4本有し、運用資産残高は1,584 億円と国内最大。また、インドのインフラ関連投資に特化したファンドとしては、2006年11月に「イーストスプリング・インド・インフラ株式ファンド」を設定し、8 年以上の運用実績を有している。

「イーストスプリング・インド公益インフラ債券ファンド(毎月決算型)」では、イーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドに運用の指図にかかる権限を委託する。また、インドの公益インフラ債券への投資にあたって、グループのインド現地における運用会社であるICICI プルーデンシャル・アセット・マネジメント・カンパニー・リミテッド(略称:ICICIAM)から投資助言を受ける。同社は、イーストスプリング・インベストメンツ英国グループ会社とインド最大級の民間銀行ICICI 銀行との合弁会社で1998年よりインドで資産運用事業を展開している。その資産運用残高は、インド国内で第2位の規模であり、特に債券運用の分野では第1位を誇る。

イーストスプリング・インベストメンツ株式会社代表取締役社長兼CEO である関﨑司氏は、次のように述べている。

2015年も、最も注目していただきたい投資先のひとつがインドです。インドは海外からの製造業誘致のための『メイク・イン・インディア(インドでものづくりを)』キャンペーンを展開するなど構造転換が始まり、高度経済成長のステージに入りました。また機動的な金融政策を背景に金利低下が期待できる数少ない新興国のひとつであり、債券市場として非常に魅力があると考えます。中でも、国内外からのインフラ投資資金の調達に力を入れているため、イーストスプリング・インベストメンツはこの投資機会に注目し、このたび国内で初となるインドの公益インフラ債券に投資するファンドを設定いたします。当ファンドは、お客様の中長期的な資産形成に資する商品と考えております。