ラッセル・インベストメント、グローバル株スタイルインデックスの提供開始を発表


ラッセル・インベストメント(本社:米国ワシントン州タコマ市)は、グローバル株スタイルインデックスの提供を2008年4月1日より開始すると発表した。今回発表された新しいインデックスには、ラッセル・グローバル株大型グロースインデックスやラッセル・グローバル株大型バリューインデックスなどがあり、ラッセル・グローバル株インデックスのグロース、バリューの各セグメントを反映している。

ラッセル・インデックスの営業開発担当ディレクターのロルフ・アガサー氏は、2008年2月27日(現地時間)シンガポールにおいて開催された「Indexing & ETF Investments Asia 2008」のカンファレンスにおいて、「グローバルな視点での株式運用に投資家の注目が集まる中、米国株式市場同様、各市場のセグメントを的確に測定するための強固で透明性の高いツールに対する投資家のニーズが高まっています。現在ラッセルの米国株スタイルインデックスは100%に近いシェアで機関投資家の皆様に受け入れられています。私たちの調査の結果、米国以外の株式市場でもスタイルに関して米国同様の現象が確認されたため、米国株スタイルインデックスで培ったノウハウをグローバル株インデックスについても活かしたいと考えたのです」と述べている。

またアガサー氏は、2007年初めにラッセル・グローバル株インデックスの提供を開始して以来、ラッセルがグローバル株スタイルインデックスの調査・開発に組織的に取り組んできたことを補足し、さらに、「ラッセルのアナリストは年間8,000 以上もの運用商品について調査を行っています。長期的な観点で見ると、自国中心からグローバルなポートフォリオの移行に取り組む運用機関が増えてきています。その結果、グローバル株式のポートフォリオの分析や調査を深めるよりよいツールへのニーズが高まりつつあるのです」と述べている。

ラッセルでは、スタイルは、運用機関が保有する銘柄を選択する手法の相違を最も明確に反映するものと考えている。その手法のひとつとして、売上や利益等の成長性が市場平均より高い企業を主な投資対象とする手法がある。また、企業の資産価値などから判断して株価が過小評価されている企業を主な投資対象とする手法もある。

前述のアガサー氏は「1980年代前半にラッセルが米国株式市場のためのグロースおよびバリューのスタイルインデックスを開発した背景は、上述の投資手法の相違の重要性の認識が高まったことに起因します。ラッセルは、米国株式市場における運用機関の行動やパフォーマンスの源泉について詳細に調査し、米国株スタイルインデックスの開発を行いました。そして現在は、それと同様のことをグローバル株式市場で行っています」と、述べている。

ラッセルのグローバル株スタイルインデックスの詳細については、同インデックスの提供が開始される2008年4月1日にラッセル・インベストメントのウェブサイトにて公開される予定。

現在、米国株における大型グロース株のセグメントを反映しているRussell 1000Rグロースインデックスは、機関投資家の運用資産のベンチマークとして、世界のスタイルインデックスを代表する存在となっている。ラッセルによると、Russell 1000RグロースインデックスとRussell 1000Rバリューインデックスを合わせると、1 兆米ドル以上の運用資産でベンチマークとして利用されている。