ラッセル、ラッセル・インデックスの今年の銘柄⼊替でエジプトを新興国からフロンティア国に分類変更


ラッセル・インベストメント(米国)は、3月3日(米国時間)、2014年の年次銘柄入替プロセスのスケジュールを発表した。ラッセルでは、「銘柄入替は、インデックスが投資家にとってグローバル市場を最も精確に代理する指標であり続けるように、グローバル株式市場の過去1 年の変化を把握し、反映させるもの」、としている。

今年の銘柄入替における重要な変化の一つは、ラッセル・インデックスの構成国であるエジプトが新興国からフロンティア国に分類変更されること。この変更は、過去3 年間を対象にした市場リスク検証プロセスの結果から導き出されたもの。ラッセルがあらかじめ規定したインデックス構築ルールにおいて、エジプトは新興国としての経済基準およびマーケット基準を満たさなかったが、フロンティア国に留まる分類基準は満たした。ラッセルの構成国分類は毎年3月に発表され、その変更は6月下旬の年次銘柄入替プロセスにおいて実行に移される。

ラッセル・インデックスのシニア・リサーチ・アナリストであるマット・リストラ氏は「エジプトの分類変更は、ルール・ベースで客観性・透明性の高いラッセル・グローバル株インデックスの構築ルールから導かれたものです」、「エジプトは、2011 年の革命後も高まり続ける政治的リスクの中、アラブの春以降の外貨準備高の供給不足に対応して、効率的な市場取引を阻害する通貨管理を法制化しました。我々は、あらかじめ定められた明快な手順と広い視野からの客観的な評価を可能にするグローバルなリソースを基盤に、グローバル株インデックス・シリーズのすべての構成国に共通のリスクと効率性の基準の下で、エジプトの位置付けが正しく行われたと自負しています」と述べている。