JPモルガン、国内初の新興国小型株式ファンドを設定


JPモルガン・アセット・マネジメントは、2017年5月29日、「JPM新興国小型株式ファンド(愛称:エマージング・フューチャー)」の募集を開始した。同ファンドの当初申込期間は2017年5月29日から6月9日まで、設定日は6月12日。ファンドの販売は、2017年5月29日より、みずほ証券株式会社にて行われる。

 

新興国の小型株式に投資する投資信託としては国内初*1

「JPM新興国小型株式ファンド」は、ファンド・オブ・ファンズ方式で運用し、投資先ファンド「エマージング小型株式ファンド」*2を通じて新興国の小型株式に投資を行う。JPモルガン・アセット・マネジメントによると、昨年半ば以降、新興国経済のファンダメンタルズは大きく改善しており、それに伴い、新興国企業の業績も反転、回復傾向にある。同ファンドは新興国企業の中でも、相対的に高い利益成長が期待される小型企業のみに投資を行う国内初の投資信託

 

「新興国」「小型株式」という成長期待が高い一方で、銘柄選択力が求められる市場への投資機会を提供

JPモルガン・アセット・マネジメントによると、小型株式は時価総額が小さく、企業のライフサイクルにおいて「成長期」に属する企業が多いことが特徴の一つで、将来の成長期待が高く、その期待が利益として実現すると、株価が大きく上昇する可能性がある。一方で、新興国の小型企業については、規模の大きな企業に比べて入手できる情報が少ない場合が多く、アナリストの調査対象となっている企業も相対的に少ない傾向にある。そのため、市場がその魅力を十分に評価していない場合も比較的多く、魅力的な投資機会が存在するとJPモルガン・アセット・マネジメントでは考えている。J.P.モルガン・アセット・マネジメントでは、将来の大企業の発掘を目指し、100名を超える運用プロフェッショナルが、新興国に密着した企業取材を年間約5,500件行っており*3、このような充実した運用体制を背景に、新興国市場において、数千にもおよぶ企業の中から、持続的な成長が期待され、かつ市場にその価値を十分認識されていない銘柄を割安な段階で見つけ出すことができると考えている。

 

新興国投資の新たな投資機会を日本のお客さまに

JPモルガン・アセット・マネジメントでは、ファンドの設定に当たり、次のように述べている。

2000年代、新興国投資が日本において大きなブームとなりましたが、現在においては、必ずしも注目を浴びている投資というわけではありません。しかしながら、新興国各国のファンダメンタルズは足元着実に回復しており、新興国株式・債券市場ともに、海外投資家からの資金が流入し始めています。まだ大きな注目を浴びていない今の段階だからこそ、割安な水準で新興国投資が開始できると判断しました。当ファンドは、新興国投資という分野において、投資家のみなさまにとっての新たな投資機会になるものと考えています。

*1 2017年5月29日時点。J.P.モルガン・アセット・マネジメント調べ。
*2 当ファンドはファンド・オブ・ファンズ方式で運用し、新興国の小型株に投資する「エマージング小型株式ファンド」の組入比率を高位に保つとともに、円建ての公社債に投資する「マネープール・ファンド」にも投資を行う。
*3 運用プロフェッショナルの人員数はJ.P.モルガン・アセット・マネジメント内で横断的に構成された、新興国および日本を含むアジア太平洋地域の各国への投資を担当するエマージング・マーケット・アンド・アジア・パシフィック・エクイティーズ・チーム(EMAP)のもので、2016年12月現在のデータ。企業取材とは、企業訪問、企業来訪、電話取材等を通じて、企業の情報を得ることをいい、2015年の実績を記載している。