格付投資情報センター、「ニッセイ日経225インデックスファンド」をAAAfpと評価


格付投資情報センター(R&I)は、ニッセイアセットマネジメント株式会社が運用する「ニッセイ日経225インデックスファンド」につき運用プロセス評価を実施し、同ファンドについて、完成度の高い優れた運用プロセスが実践されている最も質の高いファンドと判断し、同ファンドを「AAAfp」と評価したと、7月27日に発表した。

格付投資情報センターは、評価の要旨において、同ファンドを「AAAfp」と評価した理由を次のように述べている。

当ファンドは「ニッセイ日経225インデックスマザーファンド」受益証券を通じて日経平均株価の構成銘柄に投資、日経平均株価の動きに連動した投資成果を目指すファンドで、マザーファンドは基本的に日経平均株価に採用されている全銘柄に等株数投資を行う完全法で運用される。

当ファンドの主要投資対象であるマザーファンドでは一定の残高規模の下、設定からこれまでの間、実質株式組入比率を高位に保つ一方で、先物比率やキャッシュ比率は基本的に低水準を維持する運用がなされてきていると認められ、今後についても同様の運用がなされることが期待できる。マザーファンドの残高のうち約8割を私募投信経由で大口投資家が占めているが、設定・解約に関する情報を適切に入手することによりファンドへの影響が最小限に留まるような運用がなされていると認められる。

ニッセイアセットマネジメント株式会社が日経平均連動型ファンドの運用を開始したのは2003年10月であり、またマザーファンドの運用担当者が当マザーファンドを担当したのは2004年10月からと、いずれも短期間にとどまっている。運用プロセスには工夫の余地があるとみとめられるが、ベンチマークに採用される全銘柄への等株数投資を基本とする運用であり、また計量的な運用経験豊富なベビーファンドの運用担当者がマザーファンドの運用担当者に対し十分なサポートを行っていると考えられるため、運用に対する影響は限定的であると判断される。

マザーファンドを共有する各ベビーファンドの設定・解約情報に加え、ベンチマークそのもの及びベンチマーク採用銘柄に関する情報収集は適切に行われており、またプロセスの各段階で意思決定権限者は明確に定められていると認められる。