タカハシくんの投信生活

第55回 「米国の投信スキャンダル」

一本調子に上げていた日経平均株価は、いつのまにか4桁に逆戻りしてしまいました。円高も、対米ドルを除けば、一段落しているので、個人的にはダメージ半分といった感じです。株価の下落については「選挙が終わったから」「上がりすぎた反動……」「イラク情勢が……」など、様々な相場解説がありますが、その中のひとつとして「投信スキャンダル」もあげられています。とはいっても前回前々回と私が噛み付いた日本の話ではなく、米国での事件です。

 

米国では大手の証券会社や投信会社が、一部投資家への不正な利益供与などで、目玉が飛び出るほどの「和解金」を支払う事態になっています。そして、その事件を受けて、一般の投資家や年金基金がファンドから資金を引き上げる動きがあり、株式市場にも悪影響を与えています。

 

手口としては、一部投資家に、本来許されていない時間帯の取引を認めたり、証券会社が投信会社から販売額に応じたリベートをもらえることを顧客に秘密にしたまま、その商品を顧客に推奨するといったことがあったようです。この証券会社と投信会社の関係については、日本も襟を正すべきところがあるように思います。前回とりあげた引値保証取引の問題では、投資信託協会は、「基本的にブローカーの問題」と述べていましたが、その一方で、運用会社がそのブローカーの子会社という例は大変多く、人事交流(運用会社の社長が親会社のブローカー出身という例は多い)も盛んです。

 

それ自体が問題ではありませんが、「販売」「注文委託」など接点も多い以上、潜在的な「リスク」はあるといえるでしょう。証券アナリストは最近、自分の所属会社と評価対象会社の関係について「A社は、弊社の投資銀行部門の顧客であり、弊社は、1.4%のA社普通株式を保有しています」などと明示するようになりました。投資信託についても、「Aファンドは、弊社の100%子会社B社で運用するファンドであり、弊社はB社の利害関係人にあたります」くらいの情報公開は、目論見書の目につきやすいところで、積極的に行うべきではないでしょうか。

 

★タカハシくんの11月24日現在の運用評価損益 

購入ファンド
基準価額
評価損益
ノムラ外貨MMF  USマネー・マーケット・ファンド
47,019円
(−2,981円)
ノムラ外貨MMF  ユーロマネー・マーケット・ファンド
 61,284円
(+11,284円)
ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド
71,369円
(+21,369円)
トピックス・インデックス・オープン
41,710円
(+1,710円)
PRU国内株式マーケットパフォーマー
9,537円
(−463円)
野村MMF
364円
(+364円)
残り現金    
800,000円

合計
1,031,283円
(+31,283円)

(updated 11/24/03)

 

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