タカハシくんの投信生活
第57回 「個人向け国債の人気について」
今月13日より、第5回の個人向け国債が過去最高額の1兆4000億円発行されることが決まったそうです。新年を迎えて、お年玉をもらう立場から、あげる立場になりましたので、お年玉で……というわけにはいきませんが、1万円から購入できるこの商品はずいぶんと人気のようです。
この「個人向け国債」の大きな特徴は、満期が10年で半年ごとに金利を見直すということ。つまり、長期金利が上昇した場合には、その時の水準に合わせて、もらえる利子も増えるのです。これまでも国債は根強い人気がありましたが、「固定金利」のため、金利が上がった場合には、時価では値下がりをするリスクもありました。
超低金利の時代、金利上昇にも対応できる「個人向け国債」が発売されるとあれば、人気が出るのも、うなずけます。ただし、国債を発行して売り出すことも一つの「取引」です。当然、買う側もいれば、売る側もいます。国債の場合、売る側、すなわちお金を借りるのは日本政府。日本政府にとって、「変動金利」でお金を借りるのは、私たちが変動金利で住宅ローンを組むのと同様に、金利上昇が起こると、支払いが増えます。金利が低く、今後上昇していくと思う時には、「固定金利」でお金を借りるのが有利なことは、多くの人が知っていて、また実践されていることです。ただでさえ、いま、日本は大きな「借金」を抱える国です。それが、「変動金利」でお金を借りるのですから、金利が上昇すれば、さらに支払いが重くなるでし
ょう。
ちなみに、一般的には、景気がよくなれば、金利は上昇します。一方、いつまでも景気が低迷して借金が膨らみ、債務返済が期待できなくなれば、当然、高い金利を支払ってくれなければ貸し手がいなくなりますから、やはり金利は上昇します。今とあまりかわらない低い金利水準のまま、少しずつ税収を増やして、借金を返していく……というのは、針の穴を通すような難題ではないかと私は思います。そんなことから、円高が進行中ではありますが、私としては、「米ドル」をはじめとする外貨への投資は、保有は継続しようと考えています。
(updated 1/11/04)
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