タカハシくんの投信生活

第65回 年金制度は安全で確実?

最近は「年金」が、いろいろと話題になっています。社会保険事務所には、自分の見込み受給額を調べる人々が殺到し、メディアでは「どこの大臣は何年未納だった」「あの議員は何カ月未納」といった見出しが躍っています。

 

簡単に年金について説明すると、現役のときに保険料を支払い、それが運用されて年金の原資となり、老後にそのお金をもらい、生活の糧にしましょうという制度です(正確には現在の年金制度は、将来に備えて運用されている「積立金」があるものの、「賦課方式」といわれ、現在支払われている保険料は現在の年金支給に使われています)。

 

この「将来に積み立てて運用する」というところは、私たちのしている「貯蓄・投資」と根本は変わりません。その視点から、年金を考えて見ましょう。

 

年金を巡る各政党の掲げる政策などをみると、「いくらもらえるのか」「どれだけの保険料でいいのか」が中心に論じられています。確かに、これらは重要ではあるのですが、私はそれ以上に、正しい情報に基づいた公正な仕組みを作ることが大事だと思います。予定運用利回り、物価上昇率、人口の推移などあまりにも不確定な要素のある制度について、「安心してください、大丈夫です」と簡単にいうことは、嘘であり、罪つくりなことです。これらの数字は、どれも年金制度を大きく左右するとともに、同時に予測の域をでない不確実なものです。

 

私が5%で将来運用するから大丈夫といっても、あまり信用はされないでしょう。それなのに年金では、確実に近いという議論がまかり通っています。

 

ちょっと考えて見ましょう。今後、大きな社会変化やインフレ・不況もやってくるであろう中で、「どんな時代においても、適切な判断を行って、将来の生活の必要経費をインフレを考慮した上でまかなえるようにお金を運用すること」は、できますか?

 

もし、できる方がいれば、私の財産を預けたいぐらいです。それを確実に行うというのは無理な話です。そして、年金においても同じことです。不足分に税金を投入するとしても、財源には限界があります。

 

この数年、投資信託や金融商品の世界では、リスクのあるものを「絶対安全」であるかのように売ることは、厳しく罰せられるように法律が整備されました。年金制度をつくるにあたっても、この精神を守ってもらいたいと思います。たとえ保険料が上がっても、受給額が減っても、嘘のない制度であれば、それは仕方がないでしょう。少ない負担で、確実で高水準の給付などということはありえません。少額でも、「自己責任」で投資することを理解している人間の一人として、年金について「安心」のみを宣伝する人々に厳しい目を向けていかなければならないと感じています。

★タカハシくんの4月30日現在の運用評価損益

購入ファンド
基準価額
評価損益
ノムラ外貨MMF  USマネー・マーケット・ファンド
47,814円
(−2,186円)
ノムラ外貨MMF  ユーロマネー・マーケット・ファンド
63,606円
(+13,606円)
ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド
74,231円
(+24,231円)
トピックス・インデックス・オープン
51,587円
(+11,587円)
PRU国内株式マーケットパフォーマー
11,637円
(+1,637円)
野村MMF
392円
(+392円)
野村MRF    
800,022円
(+22円)

合計
1,049,289円
(+49,289円)

(updated 5/9/04)


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