タカハシくんの投信生活

第67回 商品が没個性になってきた

現在売られている投資信託の商品をあれこれ観察してみても、「どれもこれも代わり映えがしない」という印象をもつことが、以前にもまして多いような気がします。金融再編の中で、銀行、証券、生保それぞれの子会社として活動していた多くの運用会社も、合従連衡へと動き、現在もその流れは続いています。ひとつの金融グループになったら、それぞれで運用会社を別々に持つ必要はないので、合併して固定費を削ろうという考え方は、理にかなっています。また、その動きの中で、「運用残高の少ない」ファンドが償還されることも当然かもしれません。もともと運用資産の何%といった形で料金(信託報酬)をとるため、小さいファンドは、維持費がかさみ、運用会社の収支の悪化につながるからです。

 

残念なのは、その結果「ちょっと変わった味のあるファンド」が少なくなってしまったことです。たとえば「外国株式」といえば「世界全体」「米国」「欧州」「中国(香港を含む)」のカテゴリーが90%以上を占め、それ以外の選択肢はごくわずか。個人的には、アルゼンチン、メキシコ、ブラジル、チリあたりの株式には興味があるのですが、そういったファンドは探した限りありません。

 

このようなちょっと変わった分野のファンドがない原因としては、先に述べたように、運用会社の多くが大手金融機関の子会社であるということが大きいと考えます。「自社の属する金融グループにおける運用ビジネスの中心的役割を果たす」ことを会社の目標とすれば、そのグループのブランドを冠した「日本株」「日本公社債」「外国株式」「外国公社債」といったファンドをつくって系列の販売会社(銀行・証券・生保など)でどんどんセールスしてもらうという戦略がとられるのは当然です。

 

それ自体は何も悪くないのですが、問題なのはオルタナティブ(代替案)が少なすぎること。投資信託協会に加盟する国内の投信会社で、「金融機関が親会社、筆頭株主ではない」という条件をかけてしまうと、最近設立された不動産投資信託を運用する投信会社を除けば、おそらく片手で十分に勘定できてしまうでしょう。その結果、「A社外国債券ファンド」「B社外国債券ファンド」「C社外国債券ファンド」といった、一見にぎやかなものの、純粋な投資家の目からは決して個性的とはいえない商品ばかりが増えるのだと思います。

 

個人的には、販売戦略とは一線を画した個性的なファンドの登場を待っていますし、もしそういったファンドが登場してくれれば、応援の意味も込めて、ぜひ投資したいと考えています。

 

★タカハシくんの6月8日現在の運用評価損益

購入ファンド
基準価額
評価損益
ノムラ外貨MMF  USマネー・マーケット・ファンド
47,612円
(−2,388円)
ノムラ外貨MMF  ユーロマネー・マーケット・ファンド
65,279円
(+15,279円)
ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド
75,176円
(+25,176円)
トピックス・インデックス・オープン
50,345円
(+10,345円)
PRU国内株式マーケットパフォーマー
11,366円
(+1,366円)
野村MMF
392円
(+392円)
野村MRF    
800,028円
(+28円)

合計 1,050,198円
(+50,198円)

(updated 6/19/04)


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