タカハシくんの投信生活
第102回 毎月分配型ファンドを考える
●ものすごい人気の「毎月分配型」ファンド
ちょっと古い話題になりますが、11月15日付けの日本経済新聞の記事によると、毎月分配型ファンドの純資産残高が16兆円に迫る勢いだそうです。5兆円近くを集めた巨大ファンド「グローバル・ソブリン・オープン」が、その代表格ですが、これは、本当に凄い数字だと思います。
この人気の要因としては、おそらく、「お金を預けると、運用をしてくれて、毎月お金をもらえる」というところが、今の年金の仕組みと同じように感じられて、投資経験の少ない人にも、受け入れやすいからではないかなと思います。そのなかで、「公的年金への不信」が、「自分で運用しなければ・・・」という考えをさらに後押ししているかもしれません。
●大切なのは、「何に投資をするのか?」
でも、「毎月分配型」商品も、やはり、通常の投資信託と同様に、投資成績が悪ければ、投資家の持分は減ります。もちろん、最初投資した1万円が、運用の結果8千円になってしまったとしても、その後、50円の分配金を出すことは可能です。しかし、その結果、8000円分の価値があった自分の持分は、さらに7950円に下がります。よって、「分配金」は、「利益」とイコールではありません。なんだか、当たり前のことを言っているようですが、つまり、「何に投資するか」によって、損益は決まるのであって、運用した結果の一部を分配金として返すか、それとも全額を再投資に回すかというのは、あくまでも、投資をした「後」の話です。
●「毎月分配型」は、「毎月儲けてくれる」ファンドではない。
私が気になっているのは、このような誤解です。「毎月分配型ファンド」は、「毎月儲けるファンド」ではありません。したがって、運用によって利益が得られない、損失がでたといった時にも、一定の分配金を出そうとすれば、「元本」にあたる部分の一部を「取り崩し」て、分配金に回すことになるでしょう。
これは、運用がうまくいかなかったケースを仮定した場合の話ですが、単純に今あるお金を、「『毎月XX円ずつ使う』と決めて、銀行に預けておく」場合と、「毎月分配型ファンドに投資して、分配金としてもらう」場合で、後者のほうが、損をする可能性というのは、大いにありうることです。この場合、この投資は、決して「成功」ではないはずです。
●何に投資をしているのか確認を!
投資信託を購入する際には、毎月分配型の商品の場合も含めて、「何に投資をする商品なのか」は、最低限理解すべきだと思います。現在の毎月分配型ファンドの主流は、外国の公社債に投資をするものだと思いますが、そうであれば、「円安になったらどうなるのか?」「米国や欧州の金利が上がったらどうなるのか?」くらいは、知っておくべきだと思います。(円安は、外国資産の円ベースでの価値が上がるのでプラス。一方、金利の上昇は、債券価格の下落を意味するので、基本的にマイナス要因です。)
投資家の利便性から考えれば、「毎月分配」という形式が、選択肢としてあることは、よいことです。でも、「毎月分配」=「毎月儲けられる・安全」と考えているとすれば、それは、誤解であると思います。(updated 11/27/05)
タカハシくんの11月24日現在の運用評価損益
購入ファンド |
基準価額 |
評価損益 |
| ノムラ外貨MMF USマネー・マーケット・ファンド | 52,907円 |
(+2,907円) |
| ノムラ外貨MMF ユーロマネー・マーケット・ファンド | 68,711円 |
(+18,711円) |
| ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド | 87,160円 |
(+37,160円) |
| トピックス・インデックス・オープン | 66,889円 |
(+26,889円) |
| PRU国内株式マーケットパフォーマー | 15,153円 |
(+5,153円) |
| 野村MMF | 392円 |
(+392円) |
| 野村MRF | 600,087円 |
(+87円) |
| DKA物価連動国債ファンド(3/10) | 195,649円 |
(-4,351円) |
| 合計 | 1,086,948円 |
(+86,948円) |
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