タカハシくんの投信生活
第106回 「ライブドアショック」
最近のニュースといえば、いわゆる「ライブドアショック」です。
事件そのものへの論評は、すでに、あちこちで行なわれていますので、ここでは取り上げませんが、投資という視点に絞っても感じる点がいろいろとありました。
●熱狂の代償は高くつく
1つ目に感じたのは、「熱狂の代償は高くつく」ということです。
事件発覚前のライブドアの時価総額は、7000億円ほどあったそうですが、果たして、ライブドアに、7000億円という値段をつけることが、本当に妥当かという検討をした上で投資していた人がどれだけいたでしょうか。この会社に、どの程度の売り上げがあり、どの程度の利益があるのか?最も単純なこの2つの数字すら、気にも留めていなかった投資家が多かったのではないかと想像します。他の企業と現時点の「数字」を客観的に比較すれば、ライブドアに投資するという選択肢は考えにくいと思います。
むしろ、「高成長」、「変革者」、「新時代のリーダー」といったイメージに期待を膨らませ、また、人々の注目を集めている、人気があるという事実に注目して投資した人が多かったのではないかと思います。
そして、残念ながら、「雰囲気」「人気」といった要素に基づいた投資は、多くの場合、大きな失望を招きます。今回は、あまりに劇的でしたが、それにしても、「雰囲気」「人気」に踊らされることは、危ういものだと再認識しました。
●極端に走る必要はない
もう1つの今回感じたことは、「極端に走る必要はない」ということです。確かに、今回の騒動を機に、株式市場の値下がりや取引所のシステム停止といった「事件」もありましたが、私の運用成績の推移からも分かるように、全体からみれば、それほど大きな問題がおこったわけではありません。メディアは面白半分に「汗水垂らして働くか」、「ライブドア株で一攫千金か」といった分かりやすい対立に焦点をあてます。しかし、そんな問いかけに対して、こちらが慌てて白黒を決める必要は全くないのです。
「働きながら、貯金もしながら、株式投信に投資する。」こういう選択肢は、十分に可能で、また現実的なものです。そして、そのような選択をしていれば、今回の事件でも、大きな損失を被ることはなかったのです。今回のような事件があっても、私は、投資がとても危険なものだとは考えていません。むしろ、危険なのは、安易に結論を出し、それが誤りである可能性を顧みずに突っ走るという行動だと思います。それを投資という場面で行なうと、大きな損失を出す可能性が高いということではないでしょうか。
今回の事件で、「投資=怖い」というイメージを持った方も多いかもしれません。しかし、「極端に走らない」ということを守れるのであれば、それだけで、かなりの危険を避けることができると、私は考えています。 (updated 1/31/06)
タカハシくんの1月25日現在の運用評価損益
| 購入ファンド | 基準価額 | 評価損益 |
| ノムラ外貨MMF USマネー・マーケット・ファンド | 51,320円 | (+1,320円) |
| ノムラ外貨MMF ユーロマネー・マーケット・ファンド | 69,591円 | (+19,591円) |
| ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド | 86,470円 | (+36,470円) |
| トピックス・インデックス・オープン | 70,860円 | (+30,860円) |
| PRU国内株式マーケットパフォーマー | 16,053円 | (+6,053円) |
| 野村MMF | 392円 | (+392円) |
| 野村MRF | 600,091円 | (+91円) |
| DKA物価連動国債ファンド | 198,895円 | (-1,105円) |
| 合計 | 1,093,672円 | (+93,672円) |
●タカハシくんの投信生活の最新号は投信資料館のメールマガジンでお読み頂けます。
【本を読もう】

