タカハシくんの投信生活
「ルール」と「株式市場」
村上ファンドの村上氏がインサイダー取引の疑いで逮捕されたということで、その影響もあってか、株式市場全体も大きく値を下げ、一方で、たくさんの「規制強化策」が話題に上っています。
個人的には、ルール違反が事後的に摘発されるというのは、適切で、大切なことだと思います。インサイダー取引や粉飾決算についていえば、これまでの監視が杜撰すぎたという面もあるように思います。
少なくとも、私の個人的な体験を基にして言えば、重要な決算発表などの前に、まるでそれを「予知」したように大きく株価が動いたケースや、怪しい増資(株式を発行して資金を調達する)の挙句、よくわからない新規事業に手を出して、意図的か、そうでないかはわかりませんが、気がつくと多額の損失を計上して、また増資を繰り返すというような怪しげな会社など、疑われてしかるべき問題・会社は、まだあるのではないでしょうか。これらについて、法律に則って、実効的に取り締まることは、必要なことだと思います。
●規制の「乱れうち」は、社会にマイナス
ただし、インサイダー取引の罰則強化といった「まとも」な規制強化がある一方、最近の騒動の「どさくさ」に、百害あって一理なし、昔の「まず、何かをするなら、お役所にうかがいをたてろ。」という時代に、逆戻りさせるようなおかしなものもでてきています。
例えば、6月6日付の読売新聞に報じられていた「鉄道株大量保有のファンド、国交省が保安体制の点検へ」という話などは、その極めつけでしょう。記事によれば、「国交省が鉄道会社に定期的に実施している保安監査の際、株式を一定水準以上保有する投資ファンドにも事情を聞き、安全運行への対応を調査することなどが検討される。」ということ。
保険会社や銀行が株主なら安全対策は万全で、投資ファンドが株主だと危険だといわんばかりのこの発想は、何をどう考えるとでてくるのでしょうか。ここでは、もはや「資本と経営の分離」といった原則すら、まともに理解されていないようです。そもそも、株主ができることは、「経営者を選ぶこと」で、「安全計画を定める」ことなどできません。経営者は、株主から、会社運営を「任される」存在なのです。安全対策を聞くのであれば、株主が選んだ経営者を調べればよいのです。まさか、ファンドマネージャーがヘルメットかぶって、車両の点検をするわけではないのですから、お役所がファンドマネージャーに安全対策を聞いて、いったい何が改善できると思っているのでしょうか。
これはまるで、お見合い相手の遠い親戚に至るまで、興信所を使って身元調査した上で、縁談の邪魔をする「おせっかいな親戚のおばさん」のような醜悪さです。こんな「おばさん」は、テレビや映画の中以外では、なかなかお目にかかれませんが、こちらの「余計なお世話」は、現実に、しかも税金を使って、やろうというのですから、とんでもない話だと思います。
鉄道会社に投資しようと思うと国土交通省から、「安全運行への対応」を聞かれ、コンピューター会社に投資しようとしたら、経済産業省から「IT技術に関する知識の有無」を聞かれ、食品会社に投資する際には、農林水産省から「食の安全に対する意識」を聞かれるような世の中を想像してみてください。そんな社会で、誰が投資などするのでしょうか。ここ数日の株価の大きな値下がりは、このような行き過ぎ規制の兆候への警鐘でもあるような気がします。(updated 6-12-06)
| 購入ファンド | 基準価額 | 評価損益 |
| ノムラ外貨MMF USマネー・マーケット・ファンド | 51,124円 | (+1,124円) |
| ノムラ外貨MMF ユーロマネー・マーケット・ファンド | 72,007円 | (+22,007円) |
| ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド | 85,199円 | (+35,199円) |
| トピックス・インデックス・オープン | 67,393円 | (+27,393円) |
| PRU国内株式マーケットパフォーマー | 15,265円 | (+5,265円) |
| 野村MMF | 392円 | (+392円) |
| 野村MRF | 600,135円 | (+135円) |
| DKA物価連動国債ファンド | 194,255円 | (-5,745円) |
| 合計 | 1,085,770円 | (+85,770円) |
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