タカハシくんの投信生活
ハイリスク・ハイリターン
●「ハイリスク・ハイリターン」の原則
最近は、「投資教育」という言葉がよく聞かれるようになり、金融商品の購入や、確定拠出年金の導入といった場面で、多くの投資家向け情報が提供されます。そこで、必ず言及されている原則の一つが、「ハイリスク・ハイリターン」だと思います。
但し、これについては、特に投資をこれからはじめようという人たちにとって、かなり誤解を生みやすい表現なのではないかと私は懸念しています。たとえば、傾向として、債券よりも株式のほうが、平均的な利益率も価格変動幅も大きく、これは、「ハイリスク・ハイリターン」を示す適切な事例です。投資をするときには、「儲ける」ことに意識が向きがちなので、どのくらいの価格変動があり、そしてそれが値下がりである場合に、自分が耐えられるのかを予め考えておくことは大事です。
●「ハイリスク」が「ハイリターン」を生むわけではない
しかし、いくら「ハイリスク」でも、競馬や競輪から平均的に高いリターンが期待できるなどということはありません。「ハイリスク・ハイリターンの原則」というのは、「リスクを大きくとれば、高いリターンがえられる」ということを意味しているわけではないのです。しかし、このような誤解は、わりと多いのではないかと思っています。
私が友人に見せてもらった確定拠出年金のパンフレットには、この「ハイリスク・ハイリターン」の誤解と思われる記述がありました。リスク・リターンの説明の中で、「国内株式より外国株式が、国内債券より外国債券が、それぞれハイリスク・ハイリターンである」と書かれていたのです。おそらく「国内<外国」という考えの背景には、「為替のリスク」がある分、「リターンも高いはず」という誤解があるのでしょう。しかし、為替取引というのは、その意味するところは通貨の交換です。そして、交換は、それ自体では、何の新しい価値もうまないのです。
したがって、為替リスクをどんなに積極的にとったとしても、それが期待リターンを押し上げるようなことはありません。「ハイリスク・ハイリターンだから」というだけの理由で、為替リスクをたくさん取ろうというのは、かなり無茶だと言えるでしょう。
ちなみに、これは、「外国投資が無意味だ」といっているのでは断じてありません。たとえば、円を基準に考えた元本ではなく、「購買力」をベースに投資価値を考えれば、「円」にもインフレ時に減価するリスクがあり、外貨に分散するほうが、そのリスクは低減できると考えられます。また、長期的な経済動向やその国の繁栄・衰退を予測して、今後の為替変動に「賭ける」というのは、十分に妥当な投資判断です。私自身が外貨MMFに投資する理由は、まさに「円」の減価をリスクとして感じ、またそうなるのではないかと予測しているからです。
●やみくもに「リスク」をとってはダメ
もしも「リスクをどんどん取れば大きなリターンが得られる」という考えに支配されて、投資をしようという友人がいたとしたら、私は、「ちょっと頭を冷やしてからにしたほうがいいよ。」と忠告することでしょう。社会一般を考えてみても、「何が起こるかわからない」という不確実性があるのは確かです。でも、だからといって、「危険だ」といわれることに片っ端から手を染めれば、大ケガをするのが関の山です。投資でもそれと同じことが言えると思います。(updated 9-10-06)
| 購入ファンド | 基準価額 | 評価損益 |
| ノムラ外貨MMF USマネー・マーケット・ファンド | 53,174円 | (+3,174円) |
| ノムラ外貨MMF ユーロマネー・マーケット・ファンド | 74,444円 | (+24,444円) |
| ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド | 91,845円 | (+41,845円) |
| トピックス・インデックス・オープン | 81,249円 | (+31,249円) |
| PRU国内株式マーケットパフォーマー | 16,039円 | (+6,039円) |
| 野村MMF | 392円 | (+392円) |
| 野村MRF | 590,323円 | (+323円) |
| DKA物価連動国債ファンド | 194,807円 | (-5,193円) |
| 合計 | 1,102,273円 | (+102,273円) |
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