タカハシくんの投信生活

「FXブーム」

先日、コーヒーショップで休んでいると、向かい側の席で、私よりも若いと思われる男の子が、一心不乱にノートをとりながら、なにやら本を読んでいました。私は、てっきり、大学の教科書か、資格試験の参考書かと思っていたのですが、彼が読んでいたのは、「FX取引で3,000万円儲ける!」というようなタイトルの本でした。

FXとは、Foreign Exchange、外国為替のことで、ここでいう「FX取引」とは、外国為替証拠金取引のことです。最近、FX取引で多額の利益をあげた個人が、利益の申告漏れで摘発されるといったニュースがでるほどに、今、多くの個人に人気があるようです。

 

但し、FXを“投資先”として考えるには、ちょっと注意が必要です。たとえば、冒頭の本のタイトルのように「少ない資金で、多額の利益が得られる」という誘い文句が氾濫していますが、そもそもどうして、そんなことができるかといえば、“レバレッジ”すなわち、投資額よりも大きなポジションをとることができる(預け入れた金額を証拠金として、それ以上の金額の外貨を売買できる)ためです。したがって、大きくなるのは、利益だけでなく損失も同じこと。

 

外国為替取引に、何か特別な利益の源泉があるということではなく、文字通り、“ハイリスク・ハイリターン”というだけのことです。しかも、この数年、一貫して「円安」、「内外金利差の拡大」し、為替のボラティリティは決して高くない安定した状態が続いていました。つまり、円から外貨へ投資する際に、為替差益と金利差益の2つが得られ続ける好環境が続いていたということです。このような間には、リスクを取れば取るだけ利益がでていたはずです。

 

もちろん、通貨や金利の動向を読み、自らがとっているリスクを理解して、利益を狙うことは悪いことではありませんし、読みが当たって利益を得るのは素晴らしいことです。ただし、「儲かった話」につられて、やみくもに追随するだけで、利益がでると考えるのは、あまりに楽観的でしょう。昔から、“投資本の売上”と“相場”の“天井”は同じとも言われます。

 

私も、長期的に“円”が強い通貨であり続けるとは思っていませんが、これだけレバレッジを掛けた外貨投資が流行っていると、一時的には大きな揺り戻しがあるかもしれません。FX取引でも、私の保有するような外貨MMFでも、投資対象としては同じような性質のものですが、その“リスクの大きさ”が耐えられるものなのかは、しっかり認識しておかないといけないと思います。(updated 5-28-07)


タカハシくんの5月24日現在の運用評価損益
購入ファンド 基準価額 評価損益
ノムラ外貨MMF  USマネー・マーケット・ファンド 56,885円 (+6,885円)
ノムラ外貨MMF  ユーロマネー・マーケット・ファンド 82,770円 (+32,770円)
ノムラ外貨MMF 豪ドル・マネー・マーケット・ファンド 105,504円 (+55,504円)
トピックス・インデックス・オープン  88,127円 (+38,127円)
PRU国内株式マーケットパフォーマー 17,399円 (+7,399円)
野村MMF 392円 (+392円)
野村MRF     591,151円 (+1,151円)
DKA物価連動国債ファンド 194,101円 (-5,899円)

合計 1,136,329円 (+136,329円)

 

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