まとめ
@金利に対する反応の大きさとA投資期間の目安の違いにはご注意ください。
@は、「現在の価格」に関するリスク、Aは投資期間終了時の価値に関するリスクです。
例えば、デュレーション1の債券と、デュレーション7.6の債券を比べてみましょう。
@の意味では前者のリスクは非常に小さいですが、Aの意味では、そうでもありません。
1年物の割引債を買うと、1年後には償還になり、まだ投資期間は6.6年残っていますから、償還金を再投資しなければなりませんが、その再投資するときの金利は、当初投資をするときにはまだわかりません。不確実であり、リスクがあります。
一方、後者、デュレーション7.6の債券は、Aの意味ではリスクのない(または非常に小さい)投資ですが、@の意味では、金利が変動するとき、その7.6倍もの価格変動をするわけで、非常にリスクの大きい債券であるといえます。
したがって、デュレーションを使って債券の運用を考えるときには、ご自分が何をしたいのか、ということを考えて、正しい使い方をしなければなりません。
最後に債券の特徴とデュレーションについて、一般的な関係をリストします。
●デュレーションは通常残存期間以下である。また、ゼロクーポン債のデュレーションは、残存期間に等しい。
●残存期間が長い債券のデュレーションは大きく、残存期間が短い債券のデュレーションは小さい。
●クーポンレートが高い債券は残存期間が同様のクーポンレートが低い債券よりもデュレーションが小さい。
●フローター(変動利付債)のデュレーションは、次のクーポンを受け取るまでの時間の長さに等しい。