投資信託トピックス

ゴールドファンドについて

ペイオフ解禁、世界的な経済不透明感の高まり、不正会計による米大企業の破綻と株式市場に対する不信感など、様々な要因を背景に世界的に金が売れているようです。 

実際、金価格は1999年に過去20年来の安値を付けた後に反転し、2001年以降は上昇傾向が続いています。また、金価格の上昇を反映して、ゴールドファンドのパフォーマンスも好調です。 

そこで、今回のトピックスではゴールドファンドに注目してみました。

 

●ゴールドファンドとは

 

ゴールドファンドというのは、金関連の株式を主要投資対象とする投資信託の総称です。米国の投資会社協会(Investment Company Institute)の分類では株式ファンドの中に「Precious Metals/Gold Funds」(貴金属・金ファンド)という分類があり、ゴールドファンドはここに分類されています。 日本の投資信託協会のファンド分類には「ゴールドファンド」というカテゴリー分類はなく、ゴールドファンドはほとんどが国際株式型一般型に分類されています。

 

日本で販売されているゴールドファンド例(2002年7月31日現在)

運用会社名
ファンド名
過去1年騰落率
インベスコ投信投資顧問 インベスコ・ゴールド・ファンド
+37.0%
メリルリンチ・インベストメント・マネジャーズ マーキュリー・ゴールド・メタル・オープンA
+64.0%
メリルリンチ・インベストメント・マネジャーズ マーキュリー 世界鉱山株ファンドAコース
+15.0%
メリルリンチ・インベストメント・マネジャーズ マーキュリー・ゴールド・メタル・オープンB
+62.0%
メリルリンチ・インベストメント・マネジャーズ マーキュリー 世界鉱山株ファンドBコース
+14.0%

 

●ゴールドファンドの投資対象は?

 

ゴールドファンドが投資対象とする金関連株の定義はファンドにより異なりますが、概ね南アフリカ、オーストラリア、米国を中心とした金の発掘、加工、売買に携わる企業の株式を対象としています。また、ファンド資産の一部を金そのものに投資するファンドも多く見られます。

金鉱株の例

Gold Field (南アフリカ) Yahoo! Financeの株価情報
Aurion Gold (オーストラリア) Yahoo! Financeの株価情報
Harmony Gold Mining (南アフリカ) Yahoo! Financeの株価情報
Lihir Gold (オーストラリア) Yahoo! Financeの株価情報
Newcrest Mining (オーストラリア) Yahoo! Financeの株価情報
Minas Buenaventura (ペルー) Yahoo! Financeの株価情報

 

●米国で最初に登場したゴールドファンド

 

米国で最初に設定されたゴールドファンドは van Eck氏によって1956年に2月10日に設定されたファンド(現在の「International Investors Gold Fund」)であると言われています。「International Investors Gold Fund」は、資産の少なくとも25%を金鉱株に投資し、少なくとも3カ国以上の国の株式に分散投資を行い、資産の50%は米国以外の国の株式が占めています。また、資産の12.5%までを金・銀の現物に投資します。運用報告書によると、同ファンドの設定来の年平均リターンは2001年12月31日現在で8.02%となっています。ちなみに、Van Eck Global社の設立者でもあるvan Eck氏は現在、米国における最年長のゴールドファンドのファンドマネージャーとも言われています。

 

●ゴールドファンドの最近のパフォーマンス

 

世界的な政治、経済、金融市場等の不透明感を反映して、2001年から金価格が上昇に転じたことを反映して、ゴールドファンドのパフォーマンスは好調です。実際に過去1年の米国のミューチュアルファンドのパフォーマンスを見ると、上位10位(2002年8月21日現在)ファンドのうち5本がゴールドファンドとなっています。

米国ミューチュアルファンド パフォーマンスランキング(総合上位10位、過去1年)

ファンド名
シンボル
過去1年騰落率

First Eagle SoGen Gold

SGGDX

72.00%

Matthews Korea

MAKOX

64.80%

Gabelli Gold

GOLDX

58.26%

Prudent Bear

BEARX

56.98%

GMO Emerging Country Debt IV

GMDFX

56.35%

Tocqueville Gold

TGLDX

55.82%

Monterey OCM Gold

MNTGX

55.67%

ING Russia A

LETRX

55.19%

Van Eck Intl Investors Gold A

INIVX

53.83%

Fidelity Advisor Korea I

FKRIX

50.78%

(出所:米国モーニングスター、2002年8月21日現在)

●ゴールドファンドのメリット

  1. インフレヘッジ・・・金は伝統的にインフレヘッジとして利用されてきました。インフレにより物の価格が上昇し、通貨価値が下落するような状況でも、金の価格はインフレにスライドして上昇する傾向にあるためです。このため、ゴールド及びゴールド関連株に投資するファンドもインフレヘッジ効果が期待できると考えられています。
  2.      投資分散効果・・・金の価格は伝統的な投資対象(株式や債券など)との相関関係が低く、このため、金をポートフォリオに組入れることで分散が図られ、リスク低減に繋がります。


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