7.ではどうするか?
投資信託投資家として、こういう事態に備えることは非常に難しいですが、一つ可能なことがあるとすれば、「MMFで儲けようとは思わない方がよい。特に、安全性の非常に高い資金をMMFに投資するなら、いつも注意をして、悪い噂が出たら、多少分配率がよくても解約する」というぐらいになると思います。つまり、他の人よりも早く逃げ出す努力をするということになります。前述のように、だれもがそういう行動をとった結果、実際に元本割れが発生してしまったわけですけれども、各受益者のそれぞれの立場からいえば、こうした行動は間違っているわけでも倫理に反するわけでもありません。もしもMMFにそうした注意を払っている暇がないならば…いつか元本割れが起きるかもしれないというリスクを我慢するか、それがいやならば低いレートで普通預金にでも預けておかざるを得ないでしょう。MMFといえども、投資家の自己責任原則は密かにしかし確実に働いているのです。