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2.ではだいたいどのような要因がリスク許容度に影響を与えるかを説明しましたので、最後にプライベートバンクや投資顧問会社などがやっているカウンセリングによる顧客のリスク許容度測定を試しにやってみましょう。以下、20個の質問をします。選択肢の中から、一番ご自分の実際の姿に近いと思うものを選び、記録しておいてください。ではスタート。
1) 金融投資には常にリスクが伴いますが、その上で、次のコメントのうち、どれがあなたの考え方に一番近いでしょうか。
A. 投資元本の安全性が一番大事である。元本をまず確保した上で、資産の成長やインカムゲインはそれに比べると二次的な問題だ。
B. 投資の安全性と定期的な収入が得られること、これを目標にしている。
C. ある程度の収入を得るために、必要なリスクは取れる。キャピタルゲインは、それを確保した上でなら考えても良い。
D. 自分はリスクをとってキャピタルゲインを狙いたいが、ある程度の収入も必要である。
E. 長期的なキャピタルゲインを得るために投資している。そのためにはリスクを取ることもいとわない。また、資産運用からの収入は当分なくても良い。
2)一般に、リスクの高い投資の結果は不確実ですが、安全な投資を上回る成長力が期待できます。しかし同時に、リスクの高い投資は安全な投資に比べて大きな損をすることがあります。投資目的から考えて、あなたはどれぐらいのリスクに耐えられるでしょうか?
A. 最小限のリスク: 全体として、投資結果が予測できるようでなければいけない。収益はインカムゲインを中心にしたい。その結果、投資収益が比較的低いものであったとしても、安全な投資をしたい。
B. 若干のリスク: 投資期間中にポートフォリオの価値が下落するのは、ポートフォリオがインカムを生み出し、最終的にある程度のキャピタルゲインがあればかまわない。
C. 中程度のリスク: 長期的なキャピタルゲインを得るためには、資産価値の変動は気にしない。
D. かなりのリスク: より大きな資産の成長を得るために、大きなリスクを取ることをいとわない。
3) 安全性を重視した投資を行なうと、その収益率はインフレ率を下回ることがしばしばあります。そうした場合、金額ベースでは損失は出なかったとしても、資産の購買力は低下します。例えば、50年前には10円で随分たくさんのものが買えましたが、同じ10円で今日買えるものはあまりありません。これはインフレのせいで物価が50年前に比べて上昇しているからです。さて、あなたの投資目的から考えて、次のうち最も当たっていると思うのはどのコメントでしょうか。
A. 資産価値がインフレ率と同程度には上昇してほしい。最終的にそれを達成するためには、一時的な損失が出ることも仕方がないと思う。
B. インフレ率を上回る資産価値の成長を目指している。そのために取るべきリスクは取るつもりである。
C. インフレ率を大きく上回る資産価値の成長を目指している。そのためには大きなリスクを取るつもりである。
4) 「自分の現在の環境から考えて、投資期間中、1年の損失が___%までならば、とり返しがつく範囲だ。」次の数字のなかから、ご自分の感覚にあっている数字を選んで空欄に入れてください。
A. 5%
B. 10%
C. 15%
D. 20%
5) 次のような投資を考えましょう。資産Xは、期待できる収益率が年率1%で、元本の安全性が比較的高い投資です。一方資産Yの期待収益率は10%と高いですが、場合によっては年率で40%を上回る損失の可能性があります。この2つに投資するとすれば、次のうちどのような組み合わせを選びますか。
A. Xに100%、Yに0%。
B. Xに80%、Yに20%。
C. Xに50%、Yに50%。
D. Xに20%、Yに80%。
E. Xに0%、Yに100%。
6) 次のデータは、ある国の過去50年データを使って行なったシミュレーションの結果です。4つのアセットアロケーション戦略に基づいて1年間、及び5年間の投資を行なっていたら、どのような結果になったかを示しています。
戦略1: 短期債・長期債による安定運用
戦略2: 債券6割、株式4割のバランス運用
戦略3: 大型株を中心とする株式6割、債券4割の安定成長運用
戦略4: 大型株と小型株による積極運用
投資期間=1年 |
投資期間=5年 |
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平均収益率 |
最高 |
最低 |
平均収益率 |
最高 |
最低 |
||
| 戦略1 | 6% |
40% |
-11% |
36% |
172% |
-2% |
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| 戦略2 | 8% |
50% |
-15% |
42% |
192% |
-11% |
|
| 戦略3 | 10% |
54% |
-32% |
61% |
228% |
-9% |
|
| 戦略4 | 13% |
79% |
-36% |
83% |
237% |
-33% |
|
例えば、戦略2の5年間の結果は、戦略2で5年間投資していた場合、過去のデータによれば平均で42%、最高で192%、最悪で−11%の収益率になっていることを示しています。言い換えると、戦略2で1000万円を5年間運用すると、最高で2920万円、最低で990万円、平均で1420万円になっている、ということです。1データを見て、この4つの戦略の中では、どれが一番ご自分に合っていると思いますか。
A. 戦略1
B. 戦略2
C. 戦略3
D. 戦略4
7) 2年間運用した結果、目標としていたよりもリターンが低く、資産は目標額に達しなかったとします。2年前と、仕事や収入、将来の予定などが変っていなかったとすれば、あなたは運用資産の投資戦略を、次のうちどれにしますか。
A. これまでよりもより手堅い、安全な運用に変更する。
B. これまでの戦略を変更せず、そのままの運用を継続する。
C. 目標を達成するために、より高いリターンを期待できる戦略にする。
8) ご自分が「運用」しておられる資産は、時価で測ると、大体全資産の何%ぐらいになりますか。
A. 80%以上
B. 60%以上80%未満
C. 40%以上60%未満
D. 20%以上40%未満
E. 20%未満
9) 将来の支出を考えてください。今後5年間の間に発生するであろう支出について、次のうちどれがもっともご自分の状況に近いと思いますか。
A. 現在の運用資産のほぼ全額をその支払いに当てる予定である。
B. 現在の運用資産の一部をその支払いに当てる予定である。
C. 他の資産を取り崩して支払いに当てる予定である。
D. 運用資産を含めた資産に手をつけなくても、収入で十分賄える。
10) 投資を考える際、リスクとリターンに加えて、流動性についても考える必要があります。流動性とは、ある資産が、必要なときにどれぐらい現金化しやすいか、ということです。また同時に、ご自分が、売却損を出したり、売却益を出してキャピタルゲインに課税されることにどれぐらい耐えられるか、ということでもあります。今考えている運用資産以外の資産の流動性について、次のうちどれが、ご自分の状態に近いと思いますか。
A. 流動性はとても低い。
B. 流動性は高いとは言えない。
C. 流動性は、まあまあである。
D. 流動性はある程度確保している。
E. 高い流動性がある。
11) 現在の収入はいくらぐらいですか。
A. 400万円未満
B. 400万円以上550万円未満
C. 550万円以上700万円未満
D. 700万円以上1000万円未満
E. 1000万円以上
12) あなたの収入に頼っているひとは、
A. 配偶者と子供を扶養している。
B. 両親
C. ご自分だけ
D. 共働きで、子供を扶養している。
E. 共働きで、扶養している子供はいない。
13) 現在のお仕事は
A. 安定しているとはいえない。
B. 安定していて昇給も期待できる。
C. そのうち大きなお金が転がり込むのであまり仕事のことは気にしていない。
D. そのうち自分の事業を立ちあげる予定なので、いまの仕事のことはあまり気にしていない。
14) 毎年の収入と支出について、次のうちどれが一番ご自分の状況に近いでしょうか。
A. 貯金なんてしても仕方がない。収入はほとんど使い切っている。
B. 収入のうちからいくらかは置いておきたいが、実際に残ることはあまりない。
C. 余裕がある時には必ず貯金している。
D. 毎月の収入の5%以上は必ず貯蓄や投資にまわしている。
E. 毎月の収入の20%以上は必ず貯金や投資にまわしている。
15) ご自分の金融知識について、どう思われますか。次のうち一番近いと思うものを選んでください。
A. よくわからない。投資なんてしたことがない。または、金融機関の方が薦めてくださるものを買っている。
B. 金融用語をいくつか知っている。
C. 株式や債券、短期金融商品があることなど、投資や市場の基本的な仕組みを知っている。
D. 投資信託の仕組みについて知っている。例えばここのフォーラムで投稿者の皆さんが真剣に議論しておられる内容を、自分は理解できるし、自分なりの考えも持っている。
E. 非常に高い。リターンの標準偏差や平均値について説明できるし、投資信託のパフォーマンス評価もできる。
16) 投資に関する情報は、どの程度入手しておられますか。次のうち一番近いと思うものを選んでください。
A. お金とか商売とか、ああいう意地汚い世界は嫌いだ。
B. テレビでビジネスニュースをみるけれども、あまりよくわからない。
C. 毎日、大体20分ぐらいは新聞の金融面を読むのに使っている。
D. 朝読む新聞は日経新聞で、またビジネス雑誌を最低1つは購読している。
E. ビジネスニュース中毒である。毎日新聞、テレビ、ラジオ、インタネット、書籍、その他その他、ありとあらゆるところから情報を集め、毎日何時間かはこうした情報の収集と分析に費やしている。
17) 大きな投資をするとき、どうやって決定しますか。
A. 運を天に任せてコインの裏表できめる。
B. 悩みぬく。
C. 友達に相談して決める。
D. 自分の勘を信じる。
E. まず調査する。
18) 失敗をしたり、損をしたりしたとき、どのように感じますか。
A. なにか、悪いことをしたような気分になる。
B. 自分は負け犬だと感じる。
C. 挑戦と感じる。
19) 年金や年金型生命保険も含めて、いま貯金はどれぐらいありますか。
A. ない。
B. 最近始めたところだ。
C. 収入でいえば、平均で6ヵ月分以下だ。
D. 収入でいえば、平均で1年分以下だ。
E. 収入でいえば、平均で2年分以上だ。
20) 現在の収入と支出について、どれが一番近いですか。
A. なんとか食いつないでいる。
B. 少しだけ貯金がある。
C. 年収は800万円ぐらいで、退職金と年金がもらえると思う。いくらか貯金や運用資産がある。
D. 年収は1500万円以上で、退職金と年金がもらえると思う。さらに貯金や運用資産がある。
E. 貯金や投資信託、有価証券などの金融資産、生命保険など、いろいろな資産を持っている。
5) リスク許容度スコアとポートフォリオの方針例へ進む