今回は、年金をはじめとする機関投資家の間ではやっている、「スタイルマネジメント」を、個人投資家特に投資信託投資家のみなさんが使えないものか、ということを考えます。答えはもちろんYESです。
1) スタイルマネジメントとは?
スタイルマネジメントとは、一言で言ってしまえば「相場観や得意分野の分散投資」です。まず、機関投資家がやっていることとその背景をご説明します。機関投資家は、資産運用を行なうとき、「市場全体と比べて、運用はうまく言ったといえるか?」ということを気にします。つまり、1年間あるいは3ヶ月間の運用の実績を、その間の市場インデックスと比べて、運用の善し悪しを測ります。その結果、多くの機関投資家が市場インデックスに近いポートフォリオを持つようになりました。しかし、これではリターンも市場インデックスと変らなくなます。アクティブ運用でより多く儲けることができません。そこで考え出されたのがスタイルマネジメントです。運用会社や運用担当者には、よく、「得手不得手」があります。例えば大型株はあまり好きではないが、小型株のことならば他社・他人よりもよくわかる、あるいは、日本の株式のことはわかっても外国の株式のことはわからない、などなどです。では、運用会社や運用担当者を複数雇い、それぞれに自分の得意分野を運用してもらい、全ての運用資産の配分を合わせると、全体としては市場インデックスに近いウェイトになるようにすればいい、ということになります。
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