創業期にある企業や未公開企業などをベンチャー企業と呼びますが、こういったベンチャー企業に投資するファンドを一般にベンチャーファンドと呼びます。ベンチャーファンドには、様々な形態があります。90年代の主流は、ベンチャーキャピタルや機関投資家、あるいは富裕な個人投資家から集めた資金を未公開企業などに投資する投資事業組合の形態でした。
しかし、2001年12月3日、大阪証券取引所に、未公開企業を中心とするベンチャー企業を主な投資対象とする投資法人のための市場「ベンチャーファンド市場」が開設され、ベンチャー企業投資のための新しい仕組みが誕生しました。
この「ベンチャーファンド市場」に上場しているベンチャーファンドは、会社型投資信託を利用しており、「ベンチャーファンド投資法人」と呼ばれます。このベンチャーファンド投資法人の登場により、これまでよりも小さい金額でベンチャー企業への投資が可能となりました。また、証券取引所に上場している上場投信であるため、いつでも換金することが可能であり、一般の投資家にとってベンチャーファンド投資がより身近なものになることが期待されています。
なお、ベンチャーファンド投資法人は、投資事業組合の出資持分への投資を含め、日本の未公開企業の発行する株式等および証券取引所及び証券取引所に準ずる市場で取引されている株式の発行会社のもので、上場または店頭登録後5年以内の株券等への投資額の合計が純資産額の70%以上となり、かつ、未公開株式等への投資額が株券等投資額の50%以上とすることを基本投資配分とすることが上場審査基準により定められています。
2006年6月14日現在、大阪証券取引所に上場しているベンチャーファンド投資法人は、ベンチャービジネス投資法人とベンチャー・リヴァイタライズ証券投資法人の2本です。2006年6月14日の終値が各々7,600円、7,770円で、売買単位は両投資法人とも10口単位ですから、7万円〜8万円程度でベンチャー投資が可能となります。ベンチャーファンド投資法人の市場における売買の方法は,通常の株券と同じであり、指値注文・成行注文を出すことも可能です。