投資信託の純資産総額ランキング (2017年2月)


純資産額第1位はフィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)

投資信託事情・投信まとなびによると、2017年2月の国内最大ファンド上位50位(追加型株式投資信託ETFは除く)は除く)は表の通りでした。

フィデリティ投信の運用する「フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)」が4カ月連続で純資産額第1位をキープしました。同ファンドの2月末の純資産額は約1.48兆円(1月末の純資産は約1.47兆円)でした。基準価額は4,551円(2017年1月末は4,477円)でした。「フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)」は、米国の取引所に上場している不動産投資信託(リート)に分散投資を行うアクティブ運用型のファンドです。

 

分配頻度と投資対象

50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型のファンドが41本と圧倒的に多く、次いで年1回分配ファンドが8本、年2回分配ファンドが1本でした。

投資対象資産別の分布は前月と変わらず、外国の債券に投資するファンドが13本と最も多く、次いで、外国のREIT(不動産投資信託)に投資するファンドと外国の株式に投資するファンドが各々9本、日本のREITに投資するファンドが6本、日本の株式に投資するファンドが5本、アセット・アロケーション型フと日本の債券に投資するファンドが各々4本でした。

 

資金増減

人気のバロメーターでもある月中の資金増減を見ると、資金増加額が最も大きかったのは、前月と同じ「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月)」で、増加額は約527億円でした。同ファンドは過去1年間の資金増加額が3,781億円に達しており、この1年で最も人気があるファンドであると言えます。「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月)」は、オーストラリアの株式市場に上場している高配当株に投資するファンドで、レッグ・メイソン・グループのレッグ・メイソン・アセット・マネジメント・オーストラリア・リミテッドが運用しています。設定日は平成23年9月29日で、信託期間は平成43年9月22日までです。為替ヘッジは行わないタイプで、分配頻度は毎月となっています。同ファンドの2月末時点の純資産額は約4,109億円で、純資産額での順位は12位でした。

次に資金増加額が大きかったのは、「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」で、資金増加額は約244億円でした。

一方、純資産総額上位50位ファンドの中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、「新光 US-REITオープン《ゼウス》」で、資金減少額は約294億円でした。同ファンドは、2016年10月まで2年以上にわたり純資産総額1位を維持してきましたが、同年11月以降は資金流出が続いています。

 

騰落率

次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、過去1カ月の騰落率がプラスだったのは50本中34本でした。過去1カ月の騰落率が最も高かったのは「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド《健次》」で、騰落率は+7.4%でした。

また、過去3カ月の騰落率を見ると、50本中46本のファンドで騰落率がプラスとなりました。過去3カ月の騰落率が最も高かったのは、野村アセットマネジメントの「野村インド株投資」で、騰落率は+14.7%でした。騰落率データについては、投信まとなびの投信検索等http://www.matonavi.jp/retrieval/で詳細をご確認下さい。

 

【国内最大ファンド・ランキング(2017年2月)】
順位 運用会社 ファンド名 純資産(億円) 資金増減(億円) 基準価額(円) 決算回数
1 フィデリティ投信 フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) 14,879 -99 4,551 12
2 AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 14,256 -294 3,372 12
3 日興AM ラサール・グローバルREITファンド(毎月) 11,312 -260 2,840 12
4 フィデリティ投信 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 8,978 244 4,019 12
5 大和投信 ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) 7,192 124 4,306 12
6 大和投信 ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 7,179 20 4,648 12
7 ピクテ投信 ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) 6,901 -43 3,951 12
8 三菱UFJ国際 グローバル・ソブリン・オープン (毎月) 6,205 -102 4,992 12
9 三菱UFJ国際 ワールド・リート・オープン(毎月) 5,779 -33 3,223 12
10 岡三AM アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) 4,680 -76 2,799 12
11 大和投信 ダイワファンドラップ 日本債券セレクト 4,152 48 11,483 1
12 レッグ・メイソン LM・オーストラリア高配当株F(毎月) 4,109 527 11,403 12
13 野村AM 野村外国債券インデックス(野村一任口座) 4,030 5 9,065 12
14 大和投信 ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 3,862 -78 5,668 12
15 三井住友トラスト J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) 3,756 6 8,646 12
16 野村AM 野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドル)毎月 3,709 -93 9,262 12
17 野村AM 野村日本債券インデックス(野村一任口座) 3,641 78 10,631 12
18 大和投信 ダイワ日本国債ファンド(毎月) 3,608 -50 10,001 12
19 日興AM 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 3,470 29 5,148 12
20 フィデリティ投信 フィデリティ・日本成長株・ファンド 3,395 -17 19,647 1
21 日興AM グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) 3,369 -113 11,728 1
22 野村AM 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) 3,353 -49 8,942 12
23 ゴールドマン・サックス GS 米国REIT ファンド B(毎月、ヘッジ無)《コロンブスの卵》 3,275 -84 3,113 12
24 大和住銀投信 短期豪ドル債オープン (毎月) 3,178 -43 4,368 12
25 東京海上AM 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 3,093 134 11,731 12
26 野村AM 野村テンプルトン・トータル・リターン D(ヘッジ無) 3,039 -62 10,373 12
27 ピクテ投信 ピクテ新興国インカム株式F(毎月) 3,010 -40 2,243 12
28 さわかみ さわかみファンド 2,949 -14 22,396 1
29 大和投信 ダイワ高格付カナダドル債Op(毎月) 2,869 -52 4,360 12
30 三菱UFJ国際 グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド《健次》 2,834 -105 9,525 2
31 日興AM 高金利先進国債券オープン(毎月)《月桂樹》 2,734 -60 5,905 12
32 UBS AM UBS世界公共インフラ債券投信 (通貨選択)円 (毎月) 2,711 6 8,977 12
33 大和投信 ダイワファンドラップ 日本株式セレクト 2,677 -6 13,468 1
34 ニッセイAM ニッセイ J-REITファンド(毎月) 2,636 -0 5,708 12
35 三井住友AM グローバルAIファンド 2,580 9 11,872 1
36 しんきんAM しんきんJリートオープン(毎月) 2,577 62 6,504 12
37 大和投信 ダイワJ-REITオープン(毎月) 2,515 84 6,585 12
38 野村AM 野村インド株投資 2,341 50 22,667 1
39 大和住銀投信 日本株アルファ・カルテット(毎月) 2,256 -12 4,831 12
40 AM-One DIAM世界リートインデックスファンド(毎月) 2,244 -8 4,571 12
41 日興AM インデックスファンド225 2,175 -33 5,237 1
42 AM-One 新光J-REITオープン 2,115 -7 5,776 12
43 野村AM 野村 ファンドラップ日本債券(毎月) 2,050 -135 10,552 12
44 野村AM 野村グローバル高配当株プレミアム(通貨セレクト)毎月 2,022 -75 6,934 12
45 AM-One DIAM高格付インカム・Op(毎月)《ハッピークローバー》 1,988 -26 7,425 12
46 三菱UFJ国際 三菱UFJ グローバル・ボンド・Op(毎月)《花こよみ》 1,959 -60 6,407 12
47 三井住友AM アジア好利回りリートF 1,953 -25 8,047 12
48 AM-One MHAM J-REITインデックスF(毎月)《ビル オーナー》 1,941 51 10,165 12
49 大和投信 ダイワ・グローバル債券ファンド(毎月) 1,880 -21 6,705 12
50 ニッセイAM ニッセイオーストラリア高配当株F(毎月) 1,846 30 7,518 12

(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)