投資信託の純資産総額ランキング (2017年4月)


投資信託の純資産総額ランキング

投資信託純資産総額ランキング

4月も純資産額第1位はフィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)

投資信託事情・投信まとなびによると、2017年4月の国内最大ファンド上位50位(追加型株式投資信託ETFは除く)は表の通りでした。

フィデリティ投信の運用する「フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)」が6カ月連続で純資産額第1位をキープしました。同ファンドの4月末の純資産額は前月末から約1.1%減少し約1.38兆円でした。「フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無)」は、米国の取引所に上場している不動産投資信託(リート)に分散投資を行うアクティブ運用型のファンドで、為替ヘッジは行いません。

 

分配頻度と投資対象

純資産額上位50位までのファンドの分配頻度を見ると、毎月分配型の投資信託が39本と引き続き圧倒的に多く、次いで年1回分配の投資信託が8本、年2回分配が3本でした。

投資対象資産別の分布を見ると、引き続き外国の債券に投資する投資信託が11本と最も多く、次いで、外国の株式に投資する投資信託が10本、外国のREIT(不動産投資信託)に投資するタイプが9本、日本のREITに投資するタイプが6本、日本の株式に投資するファンドが5本、アセット・アロケーション型と日本の債券に投資するファンドが各々4本、オルタナティブが1本でした。

なお、オルタナティブ型に分類されるファンドは50位の「ヘッジファンドSMTBセレクション(SMA専用)」です。同ファンドはSMA専用ファンドで、絶対収益を追求する複数のヘッジファンドに分散投資する投資信託です。2017年1月31日に設定され、4月末の純資産額は約1,820億円でした。

 

資金増減

投資信託の人気のバロメーターでもある月中の資金増減を見ると、純資産額上位50位までの投資信託の中で資金増加額が最も大きかったのは、「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月)」で、増加額は約493億円でした。投資信託事情によると「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月)」への資金流入は24カ月以上継続しており、過去1年での資金増加額は約4,915億円に達しています。

一方、純資産総額上位50位投資信託の中で、月中の資金減少額が最も大きかったのは、4月も「新光 US-REITオープン《ゼウス》」で、資金減少額は約167億円でした。同ファンドは、2016年10月まで2年以上にわたり純資産総額1位を維持してきましたが、同年11月以降は資金流出が続いています。

 

騰落率

次に、純資産総額50位までのファンドの騰落率を見ると、過去1カ月の騰落率がプラスだったのは50本中30本でした。過去1カ月の騰落率が最も高かったのは3月と同じ「野村インド株投資」で、騰落率は+4.9%でした。

また、過去3カ月の騰落率を見ると、騰落率がプラスとなったのは、50本中33本のファンドでした。過去3カ月の騰落率が最も高かったのも「野村インド株投資」で、騰落率は+16.8%でした。騰落率データについては、投信まとなびの投信検索等で詳細をご確認下さい。

 

基準価額

なお、純資産総額上位50位の投資信託の中で、2017年4月末の基準価額が10,000円を上回っていたのはわずか14本でした。一方、基準価額が5,000円を下回る投資信託が16本ありました。月末時点での基準価額が最も高かったのは「野村インド株投資」で基準価額は25,392円でした。一方、基準価額が最も低かったのはピクテ投信投資顧問の「ピクテ新興国インカム株式F(毎月)」で基準価額は2,212円でした。

 

国内最大ファンド・ランキング(2017年4月)
順位 運用会社

ファンド名

純資産(億円) 資金増減(億円) 基準価額(円)

決算回数

1 フィデリティ フィデリティ・USリート・ファンドB(ヘッジ無) 13,870 -102 4,310 12
2 AM-One 新光 US-REITオープン《ゼウス》 12,976 -167 3,170 12
3 日興 ラサール・グローバルREITファンド(毎月) 10,333 -151 2,695 12
4 フィデリティ フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド 9,398 238 3,884 12
5 大和 ダイワ・US-REIT・オープン(毎月)B(ヘッジ無) 7,100 186 4,018 12
6 ピクテ ピクテ・グローバル・インカム株式F(毎月) 6,671 -76 3,928 12
7 大和 ダイワ米国リート・ファンド(毎月)ヘッジ無 6,646 -9 4,310 12
8 三菱UFJ グローバル・ソブリン・オープン (毎月) 6,002 -65 4,982 12
9 三菱UFJ ワールド・リート・オープン(毎月) 5,389 -43 3,069 12
10 レッグ・メイソン LM・オーストラリア高配当株F(毎月) 5,215 493 11,049 12
11 岡三 アジア・オセアニア好配当成長株Op(毎月) 4,513 -40 2,753 12
12 大和 ダイワファンドラップ 日本債券セレクト 4,228 11 11,521 1
13 野村 野村外国債券インデックス(野村一任口座) 4,060 9 9,077 12
14 野村 野村日本債券インデックス(野村一任口座) 3,637 -7 10,642 12
15 大和 ハイグレード・オセアニア・ボンド・Op(毎月)《杏の実》 3,635 -24 5,443 12
16 日興 グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年) 3,532 -45 12,212 1
17 野村 野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドル)毎月 3,509 -113 9,272 12
18 大和 ダイワ日本国債ファンド(毎月) 3,503 -36 9,988 12
19 三井住友トラスト J-REIT・リサーチ・オープン(毎月) 3,479 -67 8,146 12
20 日興 財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月 3,455 27 5,021 12
21 フィデリティ フィデリティ・日本成長株・ファンド 3,449 -13 20,097 1
22 野村 野村 ファンドラップ外国債券B(ヘッジ無) 3,391 8 8,964 12
23 東京海上 東京海上・円資産バランスF(毎月)《円奏会》 3,298 70 11,679 12
24 ゴールドマン GS 米国REIT ファンド B(毎月、ヘッジ無)《コロンブスの卵》 2,986 -26 2,897 12
25 さわかみ さわかみファンド 2,955 -4 22,573 1
26 ピクテ ピクテ新興国インカム株式F(毎月) 2,945 -12 2,212 12
27 大和住銀 短期豪ドル債オープン (毎月) 2,941 -41 4,166 12
28 野村 野村インド株投資 2,934 178 25,392 1
29 野村 野村テンプルトン・トータル・リターン D(ヘッジ無) 2,885 -57 10,213 12
30 大和 ダイワファンドラップ 日本株式セレクト 2,730 8 13,570 1
31 UBS UBS世界公共インフラ債券投信 (通貨選択)円 (毎月) 2,694 6 8,890 12
32 三菱UFJ グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド《健次》 2,648 -42 9,456 2
33 大和 ダイワ高格付カナダドル債Op(毎月) 2,621 -36 4,120 12
34 三井住友 グローバルAIファンド 2,607 -26 12,116 1
35 日興 高金利先進国債券オープン(毎月)《月桂樹》 2,524 -49 5,688 12
36 しんきん しんきんJリートオープン(毎月) 2,494 26 6,072 12
37 ニッセイ ニッセイ J-REITファンド(毎月) 2,402 -51 5,379 12
38 大和 ダイワJ-REITオープン(毎月) 2,373 -16 6,145 12
39 日興 インデックスファンド225 2,197 17 5,291 1
40 AM-One DIAM世界リートインデックスファンド(毎月) 2,159 5 4,390 12
41 大和住銀 日本株アルファ・カルテット(毎月) 2,131 -4 4,544 12
42 野村 野村 ファンドラップ日本債券(毎月) 2,037 -10 10,569 12
43 三井住友 アジア好利回りリートF 1,923 -24 7,991 12
44 野村 野村グローバル高配当株プレミアム(通貨セレクト)毎月 1,917 -55 6,955 12
45 AM-One 新光J-REITオープン 1,893 -42 5,394 12
46 ニッセイ ニッセイオーストラリア高配当株F(毎月) 1,893 55 7,196 12
47 AM-One MHAM J-REITインデックスF(毎月)《ビル オーナー》 1,879 8 9,636 12
48 AM-One DIAM高格付インカム・Op(毎月)《ハッピークローバー》 1,876 -18 7,163 12
49 日興 グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2) 1,830 55 11,130 2
50 三井住友トラスト ヘッジファンドSMTBセレクション(SMA専用) 1,820 -12 10,028 2

(データ出所:投信まとなび・投資信託事情)