運用会社別純資産総額（2017年4月）

投資信託全体の動向

投資信託協会が発表した2017年4月の投資信託概況によると、投資信託（契約型公募投資信託）の設定額（投信会社80社の合計）は5兆5,046億円、解約額は5兆5,122億円、償還額が235億円で、差引き311億円の資金純減となりました。

運用会社全体の純資産総額は前月末に比べ610億円増加（うち、運用等による増加922億円）し、月末には98兆8,353億円となりました。

運用会社別資金増減状況

運用会社別に見ると、資金増加額（設定額から解約額と償還額を足した額を差し引いた額=D）が最も大きかったのはレッグ・メイソン・アセット・マネジメントで、資金増加額は約473億円でした。増加額が大きかった上位5社は次の通りです。なお、資金増加となったのは運用会社80社中43社でした。

運用会社名	資金増加額（単位：百万円）
レッグ・メイソン	47,399
ゴールドマン・サックス	34,526
大　和	32,563
りそなＡＭ	23,144
レオス	17,892

一方、資金減少額が最も大きかった5社は次の通りで、大手運用会社が名を連ねています。資金減少額が最も大きかったのは3月と同じく三菱UFJ国際投信で、設定が約5,496億円あったものの、解約が約6,034億円、償還が145億円となったため、差引約683億円の資金減少となりました。

運用会社名	資金減少額（単位：百万円）
三菱UFJ国際	▲ 68,325
野　村	▲ 64,043
日　興	▲ 40,142
アセットマネジメントOne	▲ 25,156
三井住友	▲ 11,447

運用による資産増減状況

次に、最も注目される運用による資産増減(E)を見ると、4月の運用がプラス（運用益）となったのは、運用会社80社中48社でした。運用による資産増加額が最も大きかった5社は次の通りです。

運用会社名	運用による資産増加額（単位：百万円）
野　村	177,659
日　興	49,330
大　和	18,483
ＪＰモルガン	7,358
三井住友	6,735

一方、運用による損失額が最も大きかった5社は次の通りです。前月比での運用損失額が最も大きかったのはアセットマネジメントOneで、損失額は約427億円でした。

運用会社名	運用による資産減少額（単位：百万円）
アセットマネジメントOne	▲ 42,747
レッグ・メイソン	▲ 30,059
大和住銀	▲ 29,912
ニッセイ	▲ 24,823
岡　三	▲ 13,769

純資産総額の増減状況

次に純資産総額の前月比での増減率を見ると、前月比で純資産総額が増加した運用会社は80社中46社でした。

運用が開始されたばかりのトラノテック投信投資顧問とお金のデザインを除くと、最も増加率が大きかったのは次の5社で、りそなアセット・マネジメントが純資産総額の増加率で1位となりました。設定額約263億円に対し、解約額が約4億円と少なかったことが貢献しました。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	増加率（前月比）
りそな	117,678	25.2%
マネックス・セゾン・バンガード	1,453	19.4%
ＧＣＩ	2,300	16.1%
キャピタル	100,681	12.1%
ＪＰ投信	25,839	9.8%

一方で、純資産総額の減少率が最も大きかったのは、次の5社でした。

運用会社名	純資産総額（単位：百万円）	減少率（前月比）
日本アジア	12,693	-7.2%
シンプレクス	166,852	-5.7%
アストマックス	54,558	-3.8%
インベスコ	136,761	-3.0%
ＳＢＩボンド	8,244	-2.4%