ゴールドETFの金はどこに保管されていますか?


ゴールドETF

金価格への連動を目指すETFを一般にゴールドETFと呼びます。2017年10月末現在、国内の証券取引所には次の5本のゴールドETFが上場しています。

金価格連動型上場投資信託は、金の現物には直接投資せず、1グラム当たりの円表示の金価格に連動する投資成果を目的とした有価証券金価格に連動する有価証券(リンク債)に投資するタイプで、One ETF 国内金先物は金先物に投資するタイプです。したがって、この2本のETFでは金は保有されていません。他の3本のゴールドETFは、直接、金に投資するタイプのETFです。

 

ファンド名
銘柄コード
上場市場
上場日
金価格連動型上場投資信託 1328 東京証券取引所 2007/8/10
SPDR ゴールド・シェア受益証券 1326 東京証券取引所 2008/6/30
ETFS 金上場投資信託 1672 東京証券取引所 2009/8/24
純金上場信託(金の果実) 1540 東京証券取引所 2010/7/2
One ETF 国内金先物 1683 東京証券取引所 2010/2/15

 

金はどこにあるのか

では、これら3本のファンドが購入した金はどこで保管されているのでしょうか。金は、それぞれのファンドがカストディ契約において金地金の保管について契約しているカストディアンと呼ばれる金融機関など、あるいは、受託者との合意の上で、サブ・カストデァンと呼ばれる会社で実際に管理・保管されています。

各ETFの有価証券届出書や有価証券届出書によると、SPDR ゴールド・シェア受益証券では、ファンドが購入した金はカストディアンであるHSBC銀行USAが保管し、ETFS 金上場投資信託でもカスドディアンはHSBC銀行USA,N.Aとなっています。

一方、純金上場信託(金の果実)のカストディアンは三菱商事株式会社ですが、保管はサブ・カストディアンである倉庫会社の日本国内の倉庫となっています。なお、SPDR ゴールド・シェアの日本語サイトでは、同ETFが顧客から預かっている金の保管状況の写真が掲載されています。