ETFの一口当たり純資産額とは?


ETFの一口当たり純資産額

一口当たり純資産額は、ファンドが保有している株式や債券などの資産の価値の合計である総資産から負債を差し引いた純資産をファンドの口数で割ったものです。

ファンドの総資産/発行済み口数 = 一口当り純資産額(NAV)

 

一般の投資信託(非上場)の基準価額の算出方法と同じです。英語ではNet Asset Value と呼ばれ、海外のETFにおいては、NAVとして表示されます。

 

基準価額と取引所価格

一口当たり純資産額は基準価額とも呼ばれますが、実際に、運用会社がETFの基準価額を公表する際には、ファンドにより取引単位により、10口当り、あるいは100口当りの基準価額を使用しています。例えば、2011年10月3日の基準価額は次のように公表されています。

コード
銘柄名
基準価額
取引単位
1305
7,601円
10口
1306
TOPIX連動型上場投資信託
75,803円
10口
1308
7,4705円
100口
1348
MAXIS トピックス上場投信
75,937円
10口

 一口当り純資産額は、ファンドが保有している有価証券等の資産価値によって決定され、一方でETFの取引所価格は市場(取引所)における需要と供給で決まります。

そのために、投資家が購入するETFの取引所価格は、一口当たり純資産額よりも高かったり、あるいは低かったりします。例えば、上記ETFの同じ2011年10月3日の東京証券取引所における取引所価格(15時現在)は、次のようになります。

コード
銘柄名
取引所価格
1305
ダイワ上場投信-トピックス
759円
1306
TOPIX連動型上場投資信託
757円
1308
上場インデックスファンドTOPIX
746円
1348
MAXIS トピックス上場投信
760円

プレミアムとディスカウント

この取引所価格と一口当り純資産額との差の割合は次のように求めます。

(取引所価格 - 一口当り純資産額)/一口当り純資産額 = Discount 又はPremium

 

取引所価格が一口当たり純資産額よりも高い場合には、この数式で得られる数値は0よりも大きくなり、これをプレミアム(premium)、その逆で0よりも小さい場合をディスカウント(discount)と呼びます。

例えば、取引所価格が1口当たり50,880円で、1口当たり純資産額が50,740円であったとすると、このファンドのプレミアムは0.28%となり、それだけ純資産額に対して割高な取引所価格が付いていることになります。

通常は、ETFの取引所価格と一口当り純資産額の間に乖離が生じた場合には、指定参加者と呼ばれる証券会社や機関投資家などによる裁定取引によって乖離はすぐに解消される仕組みですが、必ずしもそうならないことがあります。特に、流動性の低い資産に投資するタイプのETFや、市場の流動性の低いETFではこのリスクが高いので注意が必要です。