「オーバーウェイト」、「ニュートラル」、「アンダーウェイト」とは、どういうことですか?


投資信託の運用状況等の説明の中に「・・・現在、日本株をオーバーウェイトとし、米国株式をニュートラル、ドイツ株式をアンダーウェイト・・・・としています」というような記載がされていることがあります。

このオーバーウェイト (overweight)、ニュートラル (neutral)、アンダーウェイト (underweight)というのは、そのファンドの各資産の組入比率がベンチマークと比較してどうなっているかを意味しています。

オーバーウェイトというのは、ベンチマークがその資産を組入れている割合より、そのファンドにおける組入比率が高いことを意味しています。

ニュートラルというのは、ベンチマークと同じ組入比率であるということです。

アンダーウェイトというのは、ベンチマークより少ない組入比率であるということです。

例えば、ABCファンドという世界中の株式に分散投資する投資信託があり、このファンドのベンチマークが「MSCI 世界株式指数」であったとします。

MSCI 世界株式指数の組入比率が日本株式3%、米国株式50%、ドイツ株式10%、日本株式3%・・・であるとします。

ABCファンドの組入比率が日本株式15%、米国株式50%、ドイツ株式5%、・・・・だったとします。

この時、ABCファンドの日本株式の組入比率は15%と、ベンチマークにおける日本株式の組入比率である3%よりも高い組入比率になっています。この場合、ABCファンドは「日本株式をオーバーウェイトとしている」と言います。米国株式はベンチマークでも、ABCファンドでも50%ですから、ABCファンドは米国株式をニュートラルとしてる、ということです。同様に、ドイツ株式についてはABCファンドの組入比率は5%で、ベンチマークの方は10%ですから、ABCファンドはドイツ株式をアンダーウェイトとしている、ということです。