運用報告書とは
運用報告書は、投資信託の計算期間中の運用状況や資産内容などについての報告書です。投資信託委託会社(運用会社)が毎期末、ならびに信託終了時に作成し、販売会社等を通じて、受益者(投資信託の保有者)に交付されます。
運用報告書には何が書いてあるのか
運用報告書に記載される事項は次の通りです。
① 掲載期間中における資産の運用の経過 |
運用報告書が対象としている期間の運用環境を説明し、ファンドが基本方針を遵守しながらその環境にどのように対応して運用を行ってきたかが説明されています。例えば、ファンドの投資対象が米国の株式市場であれば、米国株式市場を取り巻く環境について、投資対象が欧州の債券であれば、欧州債券市場を取り巻く環境についてが説明されるわけです。また、ファンドの今後の運用方針についてもこのセクションに記載されます。 |
② 運用状況の推移 |
対象期間中の基準価額の推移や株式・債券などの組入比率の推移、純資産総額の推移。通常、毎月末の基準価額とファンドのベンチマークが比較できる形式になっています。 |
③ 組入株式についての詳細 |
ファンドが組入れている株式について、銘柄ごとに、対象期間末時点および前期末における組入数、時価総額、対象期間中の売買総数及び売買総額が掲載されています。 |
④ 組入公社債についての詳細 |
種類及び銘柄ごとに、対象期間末時点における時価総額及び対象期間中の売買総額が掲載されています。 |
⑤ その他の組入資産についての詳細 |
株式や公社債の他にファンドが組入れている資産(投資信託、有価証券先物取引、不動産など)について、種類ごとに残高などが掲載されています。 |
最近では運用報告書を自社のHPで公開している運用会社が増えていますので、関心のあるファンドの運用会社のHPをチェックしてみましょう。