高配当株式ファンドとは?


株式投資から得られる収益には値上がり益(キャピタルゲイン)と配当収入(インカムゲイン)がありますが、後者の配当収入を安定的に獲得することを主な目的として運用される株式ファンドを一般に高配当株式ファンドと呼びます。

利回り株ファンド、株式インカムファンド、またはインカム・ストック・ファンドなどと呼ばれることもあります。米国ではインカム・エクイティ・ファンド(Income-Equity Funds)と呼ばれています。

配当に主眼を置いた株式ファンドの設定が目立つようになったのはこの2000年以降のことで、特に2005年には毎月のように高配当株式ファンドが設定されました。その背景には、日本銀行による低金利政策が継続する一方で、景気回復に伴い増配を実施する企業が増えたことで、投資家の配当への関心が高まったことがあるのではないでしょうか。

高配当株ファンドは、予想配当利回りが市場平均と比較して高い銘柄、過去において安定的に高い配当が支払われてきた銘柄、株主還元に対する姿勢の積極的な企業の株式などに投資を行います。また、一度ポートフォリオが構築されると、原則としてバイ・アンド・ホールドといって、組入銘柄の売買を頻繁に行なわずに長期的に保有し続けるという方針がとられることが一般的です。このため、キャピタルゲインの獲得を目指して、組入銘柄の売買を積極的に行なうファンドと比較すると、ファンドが負担する株式売買手数料等のコストが低く抑えられると考えられています。

高配当株式ファンドは、高い配当が安定して期待できる銘柄に投資することから、投資対象となる株式は成長株よりも割安株が多くなる傾向にあります。一般に、大型優良株のように、安定した配当支払いが継続的に行われてきた実績があり、かつ株価の上昇も期待できるような株式に投資されることが多いようです。公益株も高配当株ファンドがよく組み入れる銘柄です。このため、リスクは成長株ファンドよりも低いと考えられています。

高配当株式ファンドが投資対象とする国や地域はファンドにより異なります。日本の高配当株に的を絞って投資するファンドもあれば、世界中の高配当株に分散投資するファンド、アジアやオセアニアといった地域を限定するファンドがあります。日本の配当利回りは、東京証券取引所第一部の有配会社平均利回りが2007年3月で1.18パーセント程度ですが、海外にはオランダやベルギー、イタリアのように3パーセントを越える国もあります。海外の高配当株式に投資するタイプのファンドでは、比較的高い配当収入が期待できますが、一方で為替リスクが伴います。また、分配金が毎月支払われていても、一方で組入株式の値下がりにより基準価額が下落していたというのでは、トータル・リターンがマイナスになることもありますので、配当と基準価額の動向の両者に注意を払いましょう。

【高配当株式ファンドの例】

  • 日興・CS世界高配当株式ファンド毎月分配型 A(ヘッジなし)
  • 世界高配当株式ポートフォリオ
  • 株ちょファンド日本(高配当・割安・成長)
  • グローバル高配当株式ファンド(毎月分配型)
  • 日興・CS世界高配当株式ファンド毎月分配型 B(ヘッジあり)
  • BNPパリバ欧州高配当・成長株式ファンド(毎月分配型)
  • グローバル高配当プラス・ファンド(四半期決算型)
  • BNPパリバ高配当成長・ヨーロッパ株投資(毎月分配型)
  • 日興ジャパン高配当株式ファンド
  • 日興・CS世界高配当株式ファンド資産成長型(ヘッジなし)