中南米型ファンドとは?


中南米型ファンドとは

投資信託には様々な種類のものがあり、投資対象とする国や地域などにより分類されています。投資信託協会が2008年12月まで採用していた商品分類においては、「約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として中南米の株式に投資するもの」を「国際株式型中南米型」のファンドと定義・分類していました。現在では、中南米諸国の株式に的を絞って投資するファンドを一般に中南米型ファンドと呼びます。

 

中南米型ファンドのリスク

 

他の国際株式型のファンドと同様に、中南米型ファンドには為替リスクが伴います。しかも、ドルやユーロ市場と比較して、中南米地域の通貨の変動は大きくなる傾向があるため、より為替リスクが高い投資対象であるといえます。

また、中南米地域を投資対象とするファンドの場合は、新興諸国ゆえのリスクが伴います。例えば、株式市場が成熟していないために流動性が低い、政治不安や経済不振などによる金融市場への影響が大きいなどが挙げられます。実際に、1998年には、前年のアジア通貨危機が中南米やロシアにまで拡大し、中南米の経済、取引所、通貨は大きな打撃を受けました。また、2002年には、アルゼンチンにおいて、銀行システム危機や財政破綻により経済危機が深刻化し、銀行は一時的に全面閉鎖に追い込まれました。その後も、ベネズエラのデフォルト懸念、ブラジルの政治不安など、様々な問題を抱えています。

一方で、中南米経済は、先進国と比較してより高い経済成長が期待されることから、株価についてもより高い値上がりが期待されることもあります。2000年頃には、ブラジルは、今後最も高い経済成長が期待できるBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の一角として、世界的に注目されていました。

高い経済成長が期待される中南米経済ですが、為替リスクに加えて、新興諸国独自のリスクが存在することを充分に理解したうえでの投資が求められます。