私募投信とは?


私募投信とは

投資信託は、募集の方法の違いにより、公募投信と私募投信に分けられます。証券会社や銀行等で一般向けに販売されている投資信託(=投信)は「公募」投信であり、多数の受益者の資金を集めることを前提として設定、認可されています。 これに対して、私募投信は、これの反対語、文字どおり「私的な募集」によって集められるものです。「私募」の概念は金融商品取引法上では次の2つがあります。

 

  1. 多数の投資家を相手に行うのではない募集(多数とは50人以上を指します)
  2. 省令で定める適格機関投資家に対して行う募集(プロ私募と呼ばれます)

 

このうち、2.については、当該投資家以外に譲渡される可能性が少ないこと、という条件もあり、主として機関投資家用のファンド等を意味しています。

 

私募投信のメリット

私募投信のメリットは、運用会社側では、公募投信に比べて各種法的書類の手続きが簡単なことで、コストや手間の軽減ができることです。 また、運用会社、投資家に双方にとって、公募と比較し、設定解約の頻度が低いことから、運用が安定し、また長期的な視野にたった運用計画を立てやすい等、パフォーマンスにかかる好要因もあります。

 

なお、上記のように、私募とは法律上の概念です。したがって、外国に行けば異なる定義や、異なる考え方がありえます。例えば、いわゆるヘッジファンドの多くは日本語で言えば私募にあたるprivate placementという方法で募集されます。

 

私募投信と公募投信

私募投信と公募投信