市場にいる必要はない


しょっちゅう株価ボードをチェックしては、株価の勢いだけの売買を繰り返す。市場という環境にどっぷり浸かっていると井の中の蛙になり、大局的な見方を失いがちです。

「市場にいる必要はない」とは、目先にとらわれた短期売買に走るだけでは大きな儲けを手にすることができないと説く格言。儲けにならないばかりか、値動きに近づき過ぎるあまりに思わぬ損失を被る危険すらあります。投資で大きな成果を得たいなら、まずは景気や企業の業績を分析し、自分の感覚で確かめた正しい情報で冷静に判断していくことです。この地道な努力を積み重ねつつ長期的視点に立ち、数カ月、数年先を読んで投資するのです。

課せられたノルマや売上だけを追う人には余裕が感じられません。それに対し、5年後、10年後の自分がどうありたいかビジョンを明確に持ち、今すべきことに注力している人は、どこか泰然としていて人間的にもゆとりが感じられるもの。

漫然と目先の利益に一喜一憂する人と視野を広く持ち長期的な目標を設定している人とでは、自ずと生き方にも大きな違いが出てきます。願わくば、目の前の現実に流されることなく、自分のスタイルを持った“かっこいい生き方”を 求したいですね。