ハッキングの増加から恩恵を得るETF 「HACK」

    雑学    

コンピューターに不正侵入することをハッキング(hacking)、不正侵入する人をハッカー(hacker)と言いますが、この不正侵入するという意味の英語である「HACK」をティッカーコード(上場コード)とするETFが2014年11月12日にニューヨーク証券取引所アーカに上場しました。

そのETFは、「PureFunds ISE Cyber Security ETF」。サイバー犯罪対策に関連する30銘柄で構成されるISE Cyber Security Index(ISEサイバーセキュリティ指数)への連動を目指すETFです。米国初のサイバーセキュリティーに的を絞ったETFであるということです。

インターネットの普及により不正侵入などのコンピューター犯罪が増加していると言われていますが、PureFunds ISE Cyber Security ETFの構成銘柄は、そのようなサイバー犯罪が増えるほど、サービスに対するニーズが高まり、業績が伸びる可能性があるというわけです。

ベンチマークであるISE Cyber Security Indexは、International Securities Exchange Holdings, Inc(ISE社)というニューヨークを本拠地とする指数会社が算出・公表している株価指数で、2010年12月31日を基準日として、同日の終値を100としています。ISE社はドイツの派生商品取引所のEurex の子会社(2014年11月27日現在)です。 チャートを見ると、基準日以降、概ね上昇傾向が続いていることがわかります。なお、2014年11月27日現在、日本国内で、PureFunds ISE Cyber Security ETFを取り扱っている証券会社はありません。

 

ISE

(データ出所:http://www.ise.com/